そう決めた。

　っていう意思が黒い瞳から十分伝わってきて、私は薄く笑顔を作ると「そうね」と頷いた。

　でも、梨子ちゃん以外にはそうはいかないから

「トランクスとベジータ、孫君にはこの話しはしておいた方がいいんじゃない？」

　姿勢よく立つ凛々しい少女に、この件を話すように勧めると、それは当然だというふうに真琴ちゃんは「はい」と深く頷いた。



　その日の夕食後、私は研究室にベジータと未来から来たトランクス、孫君、そしてコッカーさん、真琴ちゃんの五人を集めた。

　真琴ちゃんが自分に目覚め始めた力について話すと

「予知夢……ですか？！」

「へぇ！　オメェそんな力もあんのか？！」

　トランクスと孫君は驚く声をあげた。

　ただ、不安そうなトランクスとは違い

「ならよ、そろそろ修行も変えた方がいいんじゃねぇか？　もう舞空術は出来るようになったんだしさ！　明日からは気功波の修行しようぜ！」

　孫君が嬉しそうに修行のステージアップを提案すると、真琴ちゃんはじとりとした目を孫君に向けて、すぐに

「それはいいです」

　って却下した。

「えーっ、何でだよ！？　やろうぜ！」

　不満の声をあげる孫君に

「それは必要ないからいいです！」

　顔を顰める真琴ちゃんの横から

「あんたたちみたいに、真琴ちゃんは戦闘オタクじゃないのよ！」

　私も加勢するように冷たい視線を投げると、孫君は納得いかないっていうふうに

「気功波は撃てた方が絶対ぇいいと思うんだけどなぁ。なぁ？」