コッカ―さんの歓迎会と称した夕食後、一度は解散となったが、私は梨子とブルマさん、そしてブルマさんのお母さんと一緒にリビングで女子トークをすることになった。

　私としては夕食後すぐに部屋に戻りたかったのだが、ブルマさんのお母さんから

「ねぇ、女の子だけでお茶でもしない？」

　と提案され、戻るに戻れなくなった。

　こっちは居候させてもらってる身だし、こういう誘いはなかなか断りづらい。

　それに、梨子が顔を輝かせ「わぁ、しましょう！」と嬉しそうに答えたので、断れば水を差すようでイヤだった。

　気はすすまなかったが、私は仕方なくリビングで開かれる女子会に参加することになった。

　ブルマさんのお母さんは所謂「恋バナ」が好きらしく、私と梨子に恋愛絡みの質問を色々してきた。

　が、残念ながら私は恋愛に関心がないから、ブルマさんのお母さんが喜ぶような話しは出来ない。

　代わりに、いつも片想いに終わっている梨子が、片想いを自虐ネタにし、ブルマさんとブルマさんのお母さんから笑いを誘っていた。

　そんな恋愛経験の乏しい私たちに

「早く二人にも素敵なお相手が見つかるといいわね～」

　ブルマさんのお母さんはワクワクするような目を向けると

「トランクスちゃんにはマイちゃんていうガールフレンドがいるんだけど、マイちゃんてば旅行に行っちゃってまだ帰って来ないの。二人が仲良くしてると私までドキドキして嬉しくなっちゃうから、マイちゃんが帰って来るのが待ち遠しいわ」

　と、その光景を思い出すように、ニコニコした笑顔を浮かべた。