リターン②
夢小説設定
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「それって、お兄ちゃんから一方的にキスしたから?」
冷たい視線と一緒に投げかけると、お兄ちゃんは分かりやすく表情をギクリと変化させた。
当たった予想に
「お兄ちゃんがそんなことするなんて意外だよ」
同じ顔をじっと見つめてから
「でもさ、そんなに後ろめたく思う必要ないと思うよ。もし本当にイヤだったら梨子のヤツお兄ちゃんの顔も見たくないと思うんだよね」
昨日、俺の部屋で、恥ずかしそうにキスのことを考えてた梨子を思い出しながら、ばつ悪そうに立ち尽くしてるお兄ちゃんに慰めの言葉をかけると
「あ、いや。……それだけじゃないんだ」
お兄ちゃんは困ったような曖昧な笑顔を浮かべた。
「へぇ、振られたんだ」
「だから、それも梨子さんには後ろめたいっていうか……気まずいんだと思うんだ」
「それは分かるけどさ。でも、それってお互い様じゃない?」
「俺は気持ちを伝えられただけでよかったと思ってる。だからいいんだ」
廊下で立ち話しするのも気が引ける内容だったから、俺たちは誰もいない中庭に移動して、芝生の上に座り込んで話しをしてた。
見上げれば天窓から星が光ってるのが見えて、その微かな光りを見つめながら
「それって、ただの自己満足じゃないの?」
そう呟くと
「そうだな。俺の自己満足のせいで、梨子さんを困らせてしまって……。本当に申し訳ないと思ってる」
お兄ちゃんは反省するように俯いた。
そんなお兄ちゃんを横目で見ながら
「でも、俺はお兄ちゃんのその勇気を買うけどね」
冷たい視線と一緒に投げかけると、お兄ちゃんは分かりやすく表情をギクリと変化させた。
当たった予想に
「お兄ちゃんがそんなことするなんて意外だよ」
同じ顔をじっと見つめてから
「でもさ、そんなに後ろめたく思う必要ないと思うよ。もし本当にイヤだったら梨子のヤツお兄ちゃんの顔も見たくないと思うんだよね」
昨日、俺の部屋で、恥ずかしそうにキスのことを考えてた梨子を思い出しながら、ばつ悪そうに立ち尽くしてるお兄ちゃんに慰めの言葉をかけると
「あ、いや。……それだけじゃないんだ」
お兄ちゃんは困ったような曖昧な笑顔を浮かべた。
「へぇ、振られたんだ」
「だから、それも梨子さんには後ろめたいっていうか……気まずいんだと思うんだ」
「それは分かるけどさ。でも、それってお互い様じゃない?」
「俺は気持ちを伝えられただけでよかったと思ってる。だからいいんだ」
廊下で立ち話しするのも気が引ける内容だったから、俺たちは誰もいない中庭に移動して、芝生の上に座り込んで話しをしてた。
見上げれば天窓から星が光ってるのが見えて、その微かな光りを見つめながら
「それって、ただの自己満足じゃないの?」
そう呟くと
「そうだな。俺の自己満足のせいで、梨子さんを困らせてしまって……。本当に申し訳ないと思ってる」
お兄ちゃんは反省するように俯いた。
そんなお兄ちゃんを横目で見ながら
「でも、俺はお兄ちゃんのその勇気を買うけどね」