リターン①
夢小説設定
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「……梨子はどうなんだよ?」
トランクス君がじっと窺うように、私を見てきた。
「どうって……?」
「もし。もし、お兄ちゃんに……その……キスされたとしたらどう思うんだよ?」
そう質問されてギクリとした。
あのキスを思い出す度、あのキスが「イヤだった!」とは心から思えなかった。
かと言って「嬉しかった」っていうわけでもなくて……。
ただ、思い出す度に罪悪感が込み上げてきた。
それは、あの時。
トランクスさんの顔が近付いてきたあの時、あの瞬間。
私はキスを拒否出来たのに、それをしなかったから。
それは、私がまだ想い続けてる未来に帰って行ったトランクスさんをトランクスさんに重ねてたから。
望んでたことが叶う。心のどこかでそんな浅ましいことを思って、トランクスさんのキスを受け入れたから。
そんな下心があったから。
きっと、この後ろめたさが、私がトランクスさんを避けてる本当の理由。
そのことが自分の中でハッキリして、黙り込んでると
「もしもの話しなんだから、そんなに真剣に考えることないだろ」
トランクス君のその声で我に返った。
「あ、ああ。うん、そ、そうだね。あはは」
笑って誤魔化して、数学の問題の続きをしなきゃってノートに視線を向けると
「あのさ」
トランクス君が声をかけて来た。
それでまた顔を上げて、トランクス君を見ると、トランクス君はじっと私を見ながら
「もし。もしさ。俺が梨子にキスしようか? って言ったら俺とキス出来る?」
そう聞いてきた。
トランクス君がじっと窺うように、私を見てきた。
「どうって……?」
「もし。もし、お兄ちゃんに……その……キスされたとしたらどう思うんだよ?」
そう質問されてギクリとした。
あのキスを思い出す度、あのキスが「イヤだった!」とは心から思えなかった。
かと言って「嬉しかった」っていうわけでもなくて……。
ただ、思い出す度に罪悪感が込み上げてきた。
それは、あの時。
トランクスさんの顔が近付いてきたあの時、あの瞬間。
私はキスを拒否出来たのに、それをしなかったから。
それは、私がまだ想い続けてる未来に帰って行ったトランクスさんをトランクスさんに重ねてたから。
望んでたことが叶う。心のどこかでそんな浅ましいことを思って、トランクスさんのキスを受け入れたから。
そんな下心があったから。
きっと、この後ろめたさが、私がトランクスさんを避けてる本当の理由。
そのことが自分の中でハッキリして、黙り込んでると
「もしもの話しなんだから、そんなに真剣に考えることないだろ」
トランクス君のその声で我に返った。
「あ、ああ。うん、そ、そうだね。あはは」
笑って誤魔化して、数学の問題の続きをしなきゃってノートに視線を向けると
「あのさ」
トランクス君が声をかけて来た。
それでまた顔を上げて、トランクス君を見ると、トランクス君はじっと私を見ながら
「もし。もしさ。俺が梨子にキスしようか? って言ったら俺とキス出来る?」
そう聞いてきた。