リターン①
夢小説設定
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でも……それは今はまだ無理だって思った。
告白されたことで、これまでの関係性が崩れちゃうのを身を持って知った私は、告白される前の時間に戻りたいって、心の底から思った。
「あのさ、お兄ちゃんと何かあった?」
そう聞かれて顔を上げると、正面に座るトランクス君が、頬杖を突いて私が解いてる数学の式をじっと見つめてた。
無表情なその顔に
「な、何で?」
って尋ねると、トランクス君はゆっくりと視線を私の方に向けて
「何でって……。梨子がお兄ちゃんを避けてるから」
お見通しって顔で答えた。
その顔を見て
マコちゃんが言ってた通り、みんなに気付かれてる……!?
ってギクリとした。
けど
「別に避けてないよ」
冷静に、冷静に。
そう自分に言い聞かせて答えると
「いや、思いっきり避けてるだろ」
って、トランクス君は冷ややかな目で私を見た。
うっ……バレてる……!
誤魔化しきれなかったことを気まずく思ってると
「あのさ、この前言ってたあの話しだけど……」
トランクス君はふと視線をまたノートの方に向けてから
「あの相手って、もしかしてお兄ちゃん?」
って聞いてきた。
トランクス君の言う「あの話し」が何のことか分からなくて
「あの話し。って?」
首を傾げると
「え? いや、ほら」
トランクス君は言いにくそうに、口ごもってから
「……キスしたことあるか。とか聞いてきただろ」
そう言われて「あ……」って、忘れかけてたあの夜のキスのことを思い出した。
告白されたことで、これまでの関係性が崩れちゃうのを身を持って知った私は、告白される前の時間に戻りたいって、心の底から思った。
「あのさ、お兄ちゃんと何かあった?」
そう聞かれて顔を上げると、正面に座るトランクス君が、頬杖を突いて私が解いてる数学の式をじっと見つめてた。
無表情なその顔に
「な、何で?」
って尋ねると、トランクス君はゆっくりと視線を私の方に向けて
「何でって……。梨子がお兄ちゃんを避けてるから」
お見通しって顔で答えた。
その顔を見て
マコちゃんが言ってた通り、みんなに気付かれてる……!?
ってギクリとした。
けど
「別に避けてないよ」
冷静に、冷静に。
そう自分に言い聞かせて答えると
「いや、思いっきり避けてるだろ」
って、トランクス君は冷ややかな目で私を見た。
うっ……バレてる……!
誤魔化しきれなかったことを気まずく思ってると
「あのさ、この前言ってたあの話しだけど……」
トランクス君はふと視線をまたノートの方に向けてから
「あの相手って、もしかしてお兄ちゃん?」
って聞いてきた。
トランクス君の言う「あの話し」が何のことか分からなくて
「あの話し。って?」
首を傾げると
「え? いや、ほら」
トランクス君は言いにくそうに、口ごもってから
「……キスしたことあるか。とか聞いてきただろ」
そう言われて「あ……」って、忘れかけてたあの夜のキスのことを思い出した。