「だから、あんなに露骨にトランクスさんのこと避けるなって言ったでしょ！　案の定気付かれて、私がブルマさんにあんたたちのコト説明する羽目になったんだからね」

　そう言って睨んでくるマコちゃんに、私は「だって……」って弱い反論をすることしか出来なかった。

　だって。

　まさか、トランクスさんから「好きです」って言われるなんて思ってもなかったんだもん！

　それに……生まれて初めて「告白」されたんだよ……。

　それだけで頭の中真っ白になって、どうしていいか分からなからなくて……。

　言われた時はビックリし過ぎて、言葉が出てこなかった。

　結局、トランクスさんの気持ちには応えられないから「ゴメンナサイ」って言うしかなくて……トランクスさんを「振る」ってことになっちゃった……。

　それがすごく申し訳なくて……「今まで通り普通に」なんて無理……出来ないよぉ……。

　そんなことを思って沈んでると

「あんなふうに避けられて、トランクスさん絶対傷ついてるからね。気まずいのは分かるけどさ、普通にしてあげなって」

　マコちゃんはうんざりしたように、短く溜息を吐いた。

「傷つく」。

　マコちゃんの言った言葉に、一気に自己嫌悪に陥った。

　だよね……。

　自覚があるだけに、物凄く反省しちゃう。

　反省するんだけど……。

　でも。

　いざトランクスさんを目の前にすると、やっぱりその場から逃げ出したくなっちゃって、顔も見れない、話せないって状態になっちゃう。

　私だって、トランクスさんと今までみたいに話したり、一緒にご飯食べたりしたいよ……。