予想出来て、少し焦った。

　さすがに、こんな大勢の中で泣くのは、恥ずかしいよ！
　泣いちゃう前に、ヴァドスさん、早く来て！

　恥ずかしさの方が一瞬、名残惜しさを上回って、ヴァドスさんが迎えに来てくれるのをお願いしてると

「こ、この気は？！」

　そんな声と一緒に、庭が緊張が走った。

　悟空さんとベジータさん、トランクスさん。

　それに「気」っていうのを感じることが出来る人たち全員が、何かを感じたみたいで、みんなそれぞれ、驚いたり険しい顔をして固まってる。

　それを見て

「え？　何？　どうしたの？！」

　不思議そうに尋ねるブルマさんの声を遮り

「う、嘘だろ？！　こ、この気……？！」

「な、何でだよ……！　何であいつ等の気が……！？」

　クリリンさんとヤムチャさんが、驚きと怯えとが混ざったような声を漏らした。

　信じられない。って感じの二人のようすに、異変を感じたブルマさんが

「一体どうしたっていうの？！」

　大きな声を出すと

「セルだ……！　この異様な気はヤツの気だ。それに、魔人ブウまでいやがる……！」

　ピッコロさんは、眉間に深い皺を寄せながら、噛み締めるように呟いた。

「セルと魔人ブウですって？！」

　それを聞いたブルマさんと、他の仲間の人たちが驚いた声をあげると

「倒したヤツ等の気を感じるなんて……！　これはきっと、あいつ等の仕業に間違いありません！」

　トランクスさんは、確信したように言い切り

「あいつ等……。何でこんな日に……！」

　険しい顔で、敵？　がいるらしい、遠くの方を睨んだ。