アバウト・タイム⑤
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俺は、溜息を吐くようにそう言うと、正面に向き直り、また、自分の部屋に向かって歩き出した。
歩きながら
お兄ちゃんは、梨子のこと好きなんだろ?!
好きなのに、そんなにあっさり別れちゃっていいのかよ?!
二度と逢えなくなっちゃうんだぞ!
俺は心の中で、そうぼやいてた。
この日の夕食は「梨子ちゃんと食べる最後の夕食だから」っていうママの提案で、庭でバーベキューをすることになった。
でも、俺は楽しくバーベキューコンロを囲む気にはなれなくて、少し離れたテーブルに座り、みんなが食事をするようすを、遠目に見ていた。
そしたら
「こんなんとこ座ってたら、肉なくなるよ」
真琴が、肉や野菜が載った皿を持って、俺のところにやって来た。
「!……ありがとう」
真琴の厚意を意外に思いながら、礼を言うと、真琴は俺の隣りの席に座り
「悟空さんもいるから、焼けた先から肉が無くなってくんだよね」
小さく笑ってから
「でも、悟空さんがいてくれてよかったわ。あの人がいると場が和むから、最後の晩餐て感じがしなくていい」
そう言って苦笑いするのが、視界の端に見えた。
バーベキューコンロの傍で、ママと一緒に、楽しそうに肉を焼く梨子を見てると、真琴のいま言った「最後の晩餐」て言葉が胸に刺さった。
そうだ……これで最後。
明日の夜には、もう梨子はいないんだ……。
そう思うと、俺は居ても立っても居られなくなり、思わず席を立っていた。
歩きながら
お兄ちゃんは、梨子のこと好きなんだろ?!
好きなのに、そんなにあっさり別れちゃっていいのかよ?!
二度と逢えなくなっちゃうんだぞ!
俺は心の中で、そうぼやいてた。
この日の夕食は「梨子ちゃんと食べる最後の夕食だから」っていうママの提案で、庭でバーベキューをすることになった。
でも、俺は楽しくバーベキューコンロを囲む気にはなれなくて、少し離れたテーブルに座り、みんなが食事をするようすを、遠目に見ていた。
そしたら
「こんなんとこ座ってたら、肉なくなるよ」
真琴が、肉や野菜が載った皿を持って、俺のところにやって来た。
「!……ありがとう」
真琴の厚意を意外に思いながら、礼を言うと、真琴は俺の隣りの席に座り
「悟空さんもいるから、焼けた先から肉が無くなってくんだよね」
小さく笑ってから
「でも、悟空さんがいてくれてよかったわ。あの人がいると場が和むから、最後の晩餐て感じがしなくていい」
そう言って苦笑いするのが、視界の端に見えた。
バーベキューコンロの傍で、ママと一緒に、楽しそうに肉を焼く梨子を見てると、真琴のいま言った「最後の晩餐」て言葉が胸に刺さった。
そうだ……これで最後。
明日の夜には、もう梨子はいないんだ……。
そう思うと、俺は居ても立っても居られなくなり、思わず席を立っていた。