アバウト・タイム⑤
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明日、ヴァドスさんが迎えに来る――。
レストランに駆け込んで来るなり、そう言ったママに
「じゃあ、明日帰るんだ」
なんて、俺は涼しい顔をしたけど、本当はかなり動揺してた。
迎えが来れば、梨子はこの家どころか、この地球からもいなくなる。
それは、もう二度と、梨子に逢うことはないってことだ。
いや。もしかしたら、逢う方法はあるかもしれない。
けど、それは簡単にいかない気がするし、俺がその方法を探るのは、違う気がした。
梨子のことを気に入ってるママが、第六宇宙の地球と、行き来出来る方法を見つけてくれるかもしれない……!
そんな、他力本願な考えが頭を過ったけど、俺はすぐにその考えを打ち消した。
もし、逢えるようになったって、結局住む宇宙は別々だ。
ずっと一緒。ってわけにはいかない。
それに、俺にはマイちゃんがいる。
だから、俺たちの関係は、これ以上深まっちゃいけない。
それなら、むしろ、二度と逢えない方が、お互いの為だ。
……梨子は、俺に逢えなくなることをどう思ってるんだろう?
やっぱり、寂しいはずだよな?
だって、あいつ……俺のこと好きじゃん。
教室の外をぼんやり眺め、梨子がいた、この四ヵ月間を思い出した。
勉強を教えてやったこと、梨子を抱えて、夜の都の街を飛んだこと。夜の森でピアノを弾いたこと――。
『トランクス君!』
いつも、笑顔で俺の名前を呼ぶ梨子を思い出すと、胸の奥が痛くて堪らなかった。
レストランに駆け込んで来るなり、そう言ったママに
「じゃあ、明日帰るんだ」
なんて、俺は涼しい顔をしたけど、本当はかなり動揺してた。
迎えが来れば、梨子はこの家どころか、この地球からもいなくなる。
それは、もう二度と、梨子に逢うことはないってことだ。
いや。もしかしたら、逢う方法はあるかもしれない。
けど、それは簡単にいかない気がするし、俺がその方法を探るのは、違う気がした。
梨子のことを気に入ってるママが、第六宇宙の地球と、行き来出来る方法を見つけてくれるかもしれない……!
そんな、他力本願な考えが頭を過ったけど、俺はすぐにその考えを打ち消した。
もし、逢えるようになったって、結局住む宇宙は別々だ。
ずっと一緒。ってわけにはいかない。
それに、俺にはマイちゃんがいる。
だから、俺たちの関係は、これ以上深まっちゃいけない。
それなら、むしろ、二度と逢えない方が、お互いの為だ。
……梨子は、俺に逢えなくなることをどう思ってるんだろう?
やっぱり、寂しいはずだよな?
だって、あいつ……俺のこと好きじゃん。
教室の外をぼんやり眺め、梨子がいた、この四ヵ月間を思い出した。
勉強を教えてやったこと、梨子を抱えて、夜の都の街を飛んだこと。夜の森でピアノを弾いたこと――。
『トランクス君!』
いつも、笑顔で俺の名前を呼ぶ梨子を思い出すと、胸の奥が痛くて堪らなかった。