アバウト・タイム②
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トランクスは、可笑しそうに微笑んだ。
面白みに欠ける答えに「なあんだ」ってガッカリしてると、トランクスは少し間を空けてから
「しいて言うなら、俺の世界の母さんの方が、少し慎重かもしれませんね。長い間、人造人間たちに見つからないように、タイムマシンの研究をしてましたから」
そう言って、弱い笑みを浮かべた。
なるほど。確かに、私はそんな危険な状況の中で生活したことなんてないから、慎重さには欠けるかもしれないわね。
だって「危険な状況」に陥ったって実感があるの、ナメック星に行った時ぐらいだもの。
これまでの人生を振り返って、いかに自分が幸せな人生を送ってきたのか実感して
「未来の私……頑張ったわね」
もう一つの世界の自分に、労いの言葉をかけてた。
そして、この私ですら、性格が僅かながらとはいえ、変わっちゃう危険な世界で、生れてからずっと過ごしてきた人間と、そうじゃない人間とじゃ、全くの別人になっても不思議じゃないことに、すごく納得した。
目の前の、別世界から来た我が子を見て、一人頷く私を、不思議そうな顔で見つめるトランクスに、私は「ああ、何でもないのよ」って、誤魔化してから
「それより、ちょっと聞いてくれる!」
今朝の、トランクスの話題を持ち出した。
「ね? ベジータみたいだと思わない?」
同意を求める私に「そうですね……」って、苦笑いするトランクスは
「トランクスも本当は、梨子さんが帰ってしまうのは寂しい筈ですよ」
そう続けて、小さく笑った。
「でしょ? 私もそうだと思うのよ」
面白みに欠ける答えに「なあんだ」ってガッカリしてると、トランクスは少し間を空けてから
「しいて言うなら、俺の世界の母さんの方が、少し慎重かもしれませんね。長い間、人造人間たちに見つからないように、タイムマシンの研究をしてましたから」
そう言って、弱い笑みを浮かべた。
なるほど。確かに、私はそんな危険な状況の中で生活したことなんてないから、慎重さには欠けるかもしれないわね。
だって「危険な状況」に陥ったって実感があるの、ナメック星に行った時ぐらいだもの。
これまでの人生を振り返って、いかに自分が幸せな人生を送ってきたのか実感して
「未来の私……頑張ったわね」
もう一つの世界の自分に、労いの言葉をかけてた。
そして、この私ですら、性格が僅かながらとはいえ、変わっちゃう危険な世界で、生れてからずっと過ごしてきた人間と、そうじゃない人間とじゃ、全くの別人になっても不思議じゃないことに、すごく納得した。
目の前の、別世界から来た我が子を見て、一人頷く私を、不思議そうな顔で見つめるトランクスに、私は「ああ、何でもないのよ」って、誤魔化してから
「それより、ちょっと聞いてくれる!」
今朝の、トランクスの話題を持ち出した。
「ね? ベジータみたいだと思わない?」
同意を求める私に「そうですね……」って、苦笑いするトランクスは
「トランクスも本当は、梨子さんが帰ってしまうのは寂しい筈ですよ」
そう続けて、小さく笑った。
「でしょ? 私もそうだと思うのよ」