告白の行方③
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朝食を食べ終えると、俺は梨子さんが待つ中庭へと向かった。
さっきの梨子さんのようすから、決して軽い足取りになるような話しではないだろうことを思うと、中庭に行くことが億劫になる。
任務中でも、こんなに気が重くなったことはない。
これもウイスさんの言っていた「経験」の一つ……か。
そんなことを思いながら歩いているうちに、中庭に着いていた。
俺は気持ちを整えるように一度深呼吸をしてから、日差しが降り注ぐ中庭へと入った。
中庭の中央辺りに差し掛かった時、梨子さんが祖父が飼っている猫たちに囲まれているのが見えて、思わず立ち止まった。
座り込んで、猫たちと触れ合っているその姿が微笑ましくて、そのままずっと見ていたいと思ったが、そうもいかず
「梨子さん、お待たせしてすみません」
止めていた足を進めた。
俺が来たことに気付くと、梨子さんはパッと顔を上げ、慌てたように立ち上がった。
そんな梨子さんの姿を、頭を撫でてもらっていた猫たちが不思議そうに見上げたり、名残惜しそうに足元に擦り寄ったりしている。
その光景を後ろめたく思いながら
「すみません、待たせてしまって」
と繰り返すと
「あ、いえ……。私の方こそすみません……。来てもらって……」
梨子さんは顔を俯かせた。
そして、少し間を置いてから
「あ、あの……。昨日の、ことなんですけど……」
言葉を続けると
「そ、その……ゴ、ゴメンナサイ!」
と、勢いよく頭を下げた。
さっきの梨子さんのようすから、決して軽い足取りになるような話しではないだろうことを思うと、中庭に行くことが億劫になる。
任務中でも、こんなに気が重くなったことはない。
これもウイスさんの言っていた「経験」の一つ……か。
そんなことを思いながら歩いているうちに、中庭に着いていた。
俺は気持ちを整えるように一度深呼吸をしてから、日差しが降り注ぐ中庭へと入った。
中庭の中央辺りに差し掛かった時、梨子さんが祖父が飼っている猫たちに囲まれているのが見えて、思わず立ち止まった。
座り込んで、猫たちと触れ合っているその姿が微笑ましくて、そのままずっと見ていたいと思ったが、そうもいかず
「梨子さん、お待たせしてすみません」
止めていた足を進めた。
俺が来たことに気付くと、梨子さんはパッと顔を上げ、慌てたように立ち上がった。
そんな梨子さんの姿を、頭を撫でてもらっていた猫たちが不思議そうに見上げたり、名残惜しそうに足元に擦り寄ったりしている。
その光景を後ろめたく思いながら
「すみません、待たせてしまって」
と繰り返すと
「あ、いえ……。私の方こそすみません……。来てもらって……」
梨子さんは顔を俯かせた。
そして、少し間を置いてから
「あ、あの……。昨日の、ことなんですけど……」
言葉を続けると
「そ、その……ゴ、ゴメンナサイ!」
と、勢いよく頭を下げた。