そして、その発言にビックリしたのは、みんなも同じみたいで

「っそ、それはちょっと……！」

　って、トランクスさんが慌てて首を振ると

「あんたね……。それはそれで、ある意味危ないのよ」

　ブルマさんは呆れた顔を悟空さんに向けた。

「？　危ねぇ？　何でだ？」

　ブルマさんの言ってる意味が分からない。って顔で首を傾げる悟空さんの隣りでは、ベジータさんが顔を顰めてて、そんなようすを見たマコちゃんは、諦めがついたのか

「……分かりました。寝る時だけですよ」

「はぁ……」って力の抜け切ったような溜息を吐くと、渋々ブルマさんの提案を受け入れた。

　マコちゃんが頷いてくれたおかげで、悟空さんの提案が無かったことみたいに流れて
　
「ありがとう、マコちゃん……」

　ホッとして、マコちゃんにお礼を言うと

「でも、同じ部屋に居ていいのは寝る時だけだからね」

　恨めしそうな黒い目を、私に向けた。


　ヴァドスさんが迎えに来てくれるまで、寝る時とお風呂の時はマコちゃん、それ以外の時は悟空さんとベジータさん、そしてトランクスさんの誰かが、私を守ってくれることになった。

　対策が決まって「それじゃあ、今日はもう寝ましょうか」っていうブルマさんの言葉で、夜の緊急対策会議は解散になり、みんなそれぞれリビングを出ると、自分の部屋へと戻って行った。

　マコちゃんと部屋に続く廊下を歩いてると、私たちよりも先にリビングを出たトランクスさんの後ろ姿が見えて、私は思わず、その背中を追いかけてた。