時計を見ると、二十ニ時を少し回っていた。

　寝るにはまだ早いな。

　そう思い、テレビでも流しておくかと、リモコンを手にしたその時。

　部屋に備え付けられてる壁面モニターから

「真琴ちゃん！　起きてる？！　起きてたらリビングに来てちょうだい！」

　ブルマさんの慌てた声が聞こえてきた。

　こっちが返事をする間もなく、プツリと切れたブルマさんの声に

　何かあったのか……？！

　嫌な予感がした私は、急いで部屋を出た。



　リビングに入ると、ソファに座る梨子と傷だらけのトランクスさんを、ブルマさんとベジータさんが囲んでいた。
　
「何かあったんですか？」

　トランクスさんにチラリと視線を向けてから、誰ともなしに尋ねると

「あいつ等よ！　あいつ等が、梨子ちゃんを攫おうとしたんですって！」

　ブルマさんが眉を吊り上げ、私を見た。　

　あいつ等――。

　というのは、あのトワとミラってヤツ等のことだってのはすぐにピンときた。と、同時に

「やっぱり、そうきたか……」

　予想していたことが当たり、思わず溜息が出た。

　そして、そんな私を見て

「そうね……。真琴ちゃんの言ってた通りになったわね」

　ブルマさんは神妙な顔をして、胸の前で腕を組んだ。

　私とブルマさんのやり取りを聞いて

「言ってた通り？　何の話しだ？」

　ベジータさんが怪訝な顔をすると、ブルマさんは、私が梨子あいつ等に狙われるのを予想して、第六宇宙の地球に帰るように言ってたことを話した。

　それを聞いて