ホール④

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主人公
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主人公の幼馴染(女の子)
主人公の幼馴染(女の子)の苗字
主人公の幼馴染(女の子)呼び方

 ミラは足を肩幅程に開くと、両腕を下ろしたまま拳を握った。

 戦闘態勢に入ったミラから、これまでに感じたことのない威圧感が発せられ、全身がビリビリと震える。

 以前闘った時よりも、明らかにミラのパワーは増していて、それはヤツ等が歴史改変を繰り返し「キリ」というエネルギーを集めていたという証拠でもあった。

「歴史改変が立て続けに起こっていたのは、やはりおまえたちの仕業だったんだな!」

 ミラとその少し後ろに立つトワを睨むと

「そうよ。ミラを更に強くするために大量のキリが必要だったんだもの。集めるのに苦労したわ」

 トワは薄い笑みを浮かべ、そう答えた。

 クッ……!

 自分たちの野望のために「歴史」を改変する。

 そして、その改変された歴史を、俺たちタイムパトローラーが必死に修正を行っているのだと思うと、いままで以上に、目の前の二人に対して怒りが込み上げてきた。

「たくさん歴史をいじったんだけど、全部修正出来たかしら? フフ。見過ごさないようにって、時の界王神に伝えておいて」

 トワは口の端を上げて、にんまりとした笑顔を浮かべた。

「おまえたち……!」

 俺たちタイムパトローラーを弄ぶように、歴史改変を繰り返すトワを睨みつけると、それを遮るように、ミラがトワの前に出た。

 強さを増したミラの存在が、俺にこの状況が厳しいものであると訴えているようで、自然と眉間に皺が寄る。

 パワーアップしたミラと闘いながら、梨子さんを守りきれるか……?!

 握っていた拳を更に強く握り、ミラを見据えた。
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