とにかく、気を付けていなければ、何時どこで、どんな歴史改変を引き起こすか分からない連中だ。

『こっちも、今のところ変わったことはないわ』

　時の界王神様の返事に、安心しつつも

「そうですか……。でも、ヤツ等は何を企んでいるか分かりません。十分気を付けて下さい」

　これまでのヤツ等の行動を考えると油断は出来ず、声に力がこもった。

『ええ、ありがとう。とりあえず、他のパトロール隊員にも今回の件は話してあるから、何か異変があればすぐに情報が入ってくるわ。それに、あなたのパートナーにはトワとミラの行方を追ってもらってるから、何か分かったらすぐ連絡するわね！』

「分かりました、お願いします。……あの、ところで、先日提案したこと何ですが……」

　通信を終える直前、そう言って話をしを切り出すと

『提案……？　って、この前言ってたこっちに戻りたいって話し？』

　神妙だった時の界王神様の声のトーンが、普段の声のトーンに戻った。
　
「はい……。こちらには、俺のパートナーに来てもらった方がいいと思うんです。彼女なら、真琴さんと同じ女性なので、護衛には俺より向いてると思うんです……」

　先日、提案したことを繰り返すと

『それもそうね……とは思ったんだけど、やっぱりトランクスがそっちの世界にいてちょうだい。トランクスはそっちの世界のことをよく理解してるし、仲間もいるでしょ？　あの子が代わりに行くとなると、そっちの世界を知るところからになるし。一日二日滞在するわけじゃないんだから、トランクスにはこのまま引き続き、そっちの世界に居てもらいたいの』