カグヤヒメの物語④
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廊下や階段で、制服姿の少女たちと擦れ違う度、俺は梨子さんに会いたくなった。
同じ校内にいる彼女だが、演奏会のリハーサルや事前練習があり、他の生徒たちのように、文化祭を楽しむのは難しいらしい。
……梨子さんも、一緒に回れたらよかったのにな。
手を繋ぐカップルの姿を見かけ、ぽつり心の中で呟いていると
「私とじゃなくて、梨子と回りたかったですよねー」
隣りに並ぶ真琴さんにそう言われ、心の中を読まれたのかと思った。
「そ、そんなこと……!」
ドキリとしながら首を左右に振る俺に、真琴さんはククッと忍び笑いしてから
「梨子は残念がってましたよ」
悪戯な笑みを浮かべ、俺を見上げた。
「そ、そうなんですか?」
「はい。すごーく残念そうでした」
その時の梨子さんを思い出すように、口の端を上げる真琴さんを見て
いまの話しは本当なんだろうか?
からかわれているのかもしれない。そう思いつつも、胸が高鳴った。
彼女と同じ思いであること。
それは、いまの俺にとって何よりも嬉しく、密かな期待を膨らませた。
一通り校内を見て回った後、俺たちは演劇部の劇『かぐや姫』を観るため、講堂へ向かうことにした。
講堂へは別館から行くと近いということで、いま居る本館から渡り廊下で別館へ向かっていると、視界の端にドーム型の屋根を持つ、白い円形の建物が見えた。
同じ校内にいる彼女だが、演奏会のリハーサルや事前練習があり、他の生徒たちのように、文化祭を楽しむのは難しいらしい。
……梨子さんも、一緒に回れたらよかったのにな。
手を繋ぐカップルの姿を見かけ、ぽつり心の中で呟いていると
「私とじゃなくて、梨子と回りたかったですよねー」
隣りに並ぶ真琴さんにそう言われ、心の中を読まれたのかと思った。
「そ、そんなこと……!」
ドキリとしながら首を左右に振る俺に、真琴さんはククッと忍び笑いしてから
「梨子は残念がってましたよ」
悪戯な笑みを浮かべ、俺を見上げた。
「そ、そうなんですか?」
「はい。すごーく残念そうでした」
その時の梨子さんを思い出すように、口の端を上げる真琴さんを見て
いまの話しは本当なんだろうか?
からかわれているのかもしれない。そう思いつつも、胸が高鳴った。
彼女と同じ思いであること。
それは、いまの俺にとって何よりも嬉しく、密かな期待を膨らませた。
一通り校内を見て回った後、俺たちは演劇部の劇『かぐや姫』を観るため、講堂へ向かうことにした。
講堂へは別館から行くと近いということで、いま居る本館から渡り廊下で別館へ向かっていると、視界の端にドーム型の屋根を持つ、白い円形の建物が見えた。