9ヵ月目②
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診察時間が終了し、俺たち以外誰も居なくなった院内に、梨子が息を切らしながら入って来た。
俺たちの姿を見るなり
「お、お姉ちゃんは……?!」
そう言いながら近付いて来た梨子に
「とりあえず大丈夫だって。病室にいるみたいだから行って来な」
真琴はソファから立ち上がりそう伝えると、梨子は「うん!」と頷き、受付けの方に足を向けた。
だが、真琴は何かを思い出したように、すぐに梨子の腕を掴んで引き留めると
「どうやって菜奈さんを連れて来たのか聞かれたら、私がタクシー呼んだってことにしといて」
そう耳打ちし
「じゃ、私は帰るから。菜奈さんに頑張れって伝えて」
俺たちの顔を見てから、身を翻し帰って行った。
真琴が帰るとすぐ、梨子は受付で姉の病室の場所を聞き、待合室より先のフロアへと行ってしまった。
梨子の家族とは何の関わりもない俺たちは、いまはこの待合室より先には入ることは出来ないらしく、そのままソファに座っていると
「俺たちはどうしましょうか……」
トランクスが窺う表情を向けてきた。
確かに、ここに居ても俺たちが出来ることは何もなく、視界の端に見えるその顔に
「俺たちも帰るぞ」
そう答え、座っていたソファから立ち上がったところで、さっきの梨子同様、あの女の夫が息を切らしながら、院内へと入ってきた。
そして、俺たちを見るなり
俺たちの姿を見るなり
「お、お姉ちゃんは……?!」
そう言いながら近付いて来た梨子に
「とりあえず大丈夫だって。病室にいるみたいだから行って来な」
真琴はソファから立ち上がりそう伝えると、梨子は「うん!」と頷き、受付けの方に足を向けた。
だが、真琴は何かを思い出したように、すぐに梨子の腕を掴んで引き留めると
「どうやって菜奈さんを連れて来たのか聞かれたら、私がタクシー呼んだってことにしといて」
そう耳打ちし
「じゃ、私は帰るから。菜奈さんに頑張れって伝えて」
俺たちの顔を見てから、身を翻し帰って行った。
真琴が帰るとすぐ、梨子は受付で姉の病室の場所を聞き、待合室より先のフロアへと行ってしまった。
梨子の家族とは何の関わりもない俺たちは、いまはこの待合室より先には入ることは出来ないらしく、そのままソファに座っていると
「俺たちはどうしましょうか……」
トランクスが窺う表情を向けてきた。
確かに、ここに居ても俺たちが出来ることは何もなく、視界の端に見えるその顔に
「俺たちも帰るぞ」
そう答え、座っていたソファから立ち上がったところで、さっきの梨子同様、あの女の夫が息を切らしながら、院内へと入ってきた。
そして、俺たちを見るなり