9ヵ月目①
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「大丈夫ですか?」
「っ……! う、産まれ……そうで……」
「ちょっと待ってて下さいね」
苦しむ妊婦に看護師は慣れたようすで対応しながら、手早く車椅子の準備をすると、梨子の姉を車椅子に座らせ
「とりあえず、先生のところへ行きますね」
妊婦を安心させるよう、穏やかに声をかけてから
「ご主人もどうぞ」
俺の方を振り返り、付いて来いとばかりに、車椅子を押して奥へと進みはじめた。
「おっ、おい、俺は……!」
俺を、梨子の姉の夫と勘違いしてるらしい看護師に否定しようとするも出来ず、俺は仕方なく、車椅子の行く後を追い『第二診察室』と書かれた部屋へと入った。
入った診察室は、受付同様白とピンクを基調としていて、柔らかな雰囲気を醸し出している。
看護師の勘違いで、渋々診察室に入った俺を見るなり、医者は「おや?」という表情をしながら、診察台に梨子の姉を寝かせるよう指示していた。
「産婦人科」という未知であり独特の場所に初めて入り、気恥ずかしさと居心地の悪さを感じていると
「今日は川本さんのご主人はどうされました?」
どちら様ですか? そう言わんばかりに、医者に尋ねられた。
梨子の姉をここまで運んできた経緯を短く伝えると、医者は納得し
「そうでしたか……! では、申し訳ありませんが、川本さんのご家族の方に連絡してもらえませんか?」
そう頼んできたため、俺は「分かった」と頷くと、足早に外に出て、気を高めた。
「っ……! う、産まれ……そうで……」
「ちょっと待ってて下さいね」
苦しむ妊婦に看護師は慣れたようすで対応しながら、手早く車椅子の準備をすると、梨子の姉を車椅子に座らせ
「とりあえず、先生のところへ行きますね」
妊婦を安心させるよう、穏やかに声をかけてから
「ご主人もどうぞ」
俺の方を振り返り、付いて来いとばかりに、車椅子を押して奥へと進みはじめた。
「おっ、おい、俺は……!」
俺を、梨子の姉の夫と勘違いしてるらしい看護師に否定しようとするも出来ず、俺は仕方なく、車椅子の行く後を追い『第二診察室』と書かれた部屋へと入った。
入った診察室は、受付同様白とピンクを基調としていて、柔らかな雰囲気を醸し出している。
看護師の勘違いで、渋々診察室に入った俺を見るなり、医者は「おや?」という表情をしながら、診察台に梨子の姉を寝かせるよう指示していた。
「産婦人科」という未知であり独特の場所に初めて入り、気恥ずかしさと居心地の悪さを感じていると
「今日は川本さんのご主人はどうされました?」
どちら様ですか? そう言わんばかりに、医者に尋ねられた。
梨子の姉をここまで運んできた経緯を短く伝えると、医者は納得し
「そうでしたか……! では、申し訳ありませんが、川本さんのご家族の方に連絡してもらえませんか?」
そう頼んできたため、俺は「分かった」と頷くと、足早に外に出て、気を高めた。