秋の終わりに願う事②
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そんな、驚いている私たちのことなど気にするようすもなく
「世話になったな」
礼を言うベジータさんに続き
「それでは、皆さん。お元気で」
ウイスさんがにこりと上品な笑みを浮かべると、透き通る青いキューブは、ゆっくりと宙へ浮上して行き、そのまま空の彼方へと飛び去って行ったのだった。
宇宙船が飛び去る瞬間に起こった、突風。
その突風が、龍泉寺の境内の木々を、バサバサと激しく揺らしていった。
風が止み、風を防ぐために顔を覆っていた腕を下ろし、目を開けると、境内は舞い落ちた葉で埋まり、まるで台風が去ったあとのようになっている。
「ったく……!」
そんな境内の状態を見て、乱れた髪を手櫛で整えながら不満を漏らしていると、空を見上げ立ち尽くす、梨子の姿が目に入った。
その姿は、まるで原っぱに一本だけ伸びるススキのようで、寂しさが滲み出ている。
宇宙船が消えて行った、青く透き通る秋の空を見上げる梨子を、私と菜奈さんが何とも言えない気持ちで見守っていると
「行ってしまったな……」
梨子の傍に歩み寄りながら、おじさんが呟いた。
その横顔は、弱い笑みを浮かべていて、寂しそうでもあり、ホッとしているようにも見える。
……おじさんは、梨子とトランクスさんの仲に気付いていたんだろうか?
気になって、隣りの菜奈さんに目配せしてみると、菜奈さんはその意味に気付いてくれ「おそらく」とでも言うように、私の目を見て頷いた。
「世話になったな」
礼を言うベジータさんに続き
「それでは、皆さん。お元気で」
ウイスさんがにこりと上品な笑みを浮かべると、透き通る青いキューブは、ゆっくりと宙へ浮上して行き、そのまま空の彼方へと飛び去って行ったのだった。
宇宙船が飛び去る瞬間に起こった、突風。
その突風が、龍泉寺の境内の木々を、バサバサと激しく揺らしていった。
風が止み、風を防ぐために顔を覆っていた腕を下ろし、目を開けると、境内は舞い落ちた葉で埋まり、まるで台風が去ったあとのようになっている。
「ったく……!」
そんな境内の状態を見て、乱れた髪を手櫛で整えながら不満を漏らしていると、空を見上げ立ち尽くす、梨子の姿が目に入った。
その姿は、まるで原っぱに一本だけ伸びるススキのようで、寂しさが滲み出ている。
宇宙船が消えて行った、青く透き通る秋の空を見上げる梨子を、私と菜奈さんが何とも言えない気持ちで見守っていると
「行ってしまったな……」
梨子の傍に歩み寄りながら、おじさんが呟いた。
その横顔は、弱い笑みを浮かべていて、寂しそうでもあり、ホッとしているようにも見える。
……おじさんは、梨子とトランクスさんの仲に気付いていたんだろうか?
気になって、隣りの菜奈さんに目配せしてみると、菜奈さんはその意味に気付いてくれ「おそらく」とでも言うように、私の目を見て頷いた。