望んだ未来は
目を覚ますとワシは妻の岩子に膝枕をされ、彼女は優しく微笑みながら団扇で扇いでいる。
家にある障子は全て開け放たれ、とても風通しが良い。
青空に大きな雲が浮かび、蝉の鳴く声はこの暑い夏には、欠かせない存在だ。
「母さん、ただいま!!父さん、お帰りなさい。何処か遊びに連れて行って」
可愛いひとり息子の鬼太郎の声が、玄関から聞こえてきた。
さぁ…何処へ出掛けようか?
鬼太郎を何処へ連れて行くと、喜んでくれるのだろうか?
そう…考えている時が、とても楽しい。
最近、鬼太郎と友達になった猫娘と言う女の子と、仲が良いと聞く。
ワシと鬼太郎は『幽霊族』と言う名の、古くからの一族の末裔だ。
自分のしている仕事は、ある時は人間の住む世界で問題を起こす妖怪を蹴散らし、ある時は『人間』と『妖怪』の仲を懸け橋となる様な事をしている。
『妖怪』からは『敵』と言われる事が多い。
そんなワシの仕事の跡を継ぐ鬼太郎には、味方になってくれる仲間をたくさん作ってほしいの望みだ。
どんな事があっても、自分の味方になってくれる仲間を…
鬼太郎の『未来』に思いを馳せていると、いつの間にか青空と蝉の鳴く声は消え…静寂に包まれた。
先程まで開け放たれていた家の障子は全て閉まり、雨の降る音だけが聞こえてくる。
妻の岩子と息子の鬼太郎は、何処へ行ったのだろう?
名前を呼ぼうとした時、ワシは自分の体に違和感を覚えた。
『体が溶けて』いる。
思い出した…ワシは『体が溶ける』不治の病いにかかり、死んだのだ…
急に水の底から浮き上がる感覚がすると、次に見えたのは見慣れた天井。
それは間違いなく、ゲゲゲの森に建てた家の中。
いつもお風呂に入る、お茶碗に水が残っていたので覗き込むと、水面に映るのは小さくなった自分の姿だった。
夢に見たあれは叶う事の無い、ワシが望んだ『未来』…
眠っている鬼太郎の寝息が聞こえてくる、どんな『夢』を見ているのだろうか?
時々、嬉しそうに微笑んでいる。
―お礼―
キラ様!「ゲゲゲの鬼太郎」の素敵な作品をありがとうございます☆
本当に目玉おやじカッコ良過ぎです!
大切にさせて頂きます♪
家にある障子は全て開け放たれ、とても風通しが良い。
青空に大きな雲が浮かび、蝉の鳴く声はこの暑い夏には、欠かせない存在だ。
「母さん、ただいま!!父さん、お帰りなさい。何処か遊びに連れて行って」
可愛いひとり息子の鬼太郎の声が、玄関から聞こえてきた。
さぁ…何処へ出掛けようか?
鬼太郎を何処へ連れて行くと、喜んでくれるのだろうか?
そう…考えている時が、とても楽しい。
最近、鬼太郎と友達になった猫娘と言う女の子と、仲が良いと聞く。
ワシと鬼太郎は『幽霊族』と言う名の、古くからの一族の末裔だ。
自分のしている仕事は、ある時は人間の住む世界で問題を起こす妖怪を蹴散らし、ある時は『人間』と『妖怪』の仲を懸け橋となる様な事をしている。
『妖怪』からは『敵』と言われる事が多い。
そんなワシの仕事の跡を継ぐ鬼太郎には、味方になってくれる仲間をたくさん作ってほしいの望みだ。
どんな事があっても、自分の味方になってくれる仲間を…
鬼太郎の『未来』に思いを馳せていると、いつの間にか青空と蝉の鳴く声は消え…静寂に包まれた。
先程まで開け放たれていた家の障子は全て閉まり、雨の降る音だけが聞こえてくる。
妻の岩子と息子の鬼太郎は、何処へ行ったのだろう?
名前を呼ぼうとした時、ワシは自分の体に違和感を覚えた。
『体が溶けて』いる。
思い出した…ワシは『体が溶ける』不治の病いにかかり、死んだのだ…
急に水の底から浮き上がる感覚がすると、次に見えたのは見慣れた天井。
それは間違いなく、ゲゲゲの森に建てた家の中。
いつもお風呂に入る、お茶碗に水が残っていたので覗き込むと、水面に映るのは小さくなった自分の姿だった。
夢に見たあれは叶う事の無い、ワシが望んだ『未来』…
眠っている鬼太郎の寝息が聞こえてくる、どんな『夢』を見ているのだろうか?
時々、嬉しそうに微笑んでいる。
―お礼―
キラ様!「ゲゲゲの鬼太郎」の素敵な作品をありがとうございます☆
本当に目玉おやじカッコ良過ぎです!
大切にさせて頂きます♪
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