そう言って寂しそうに笑い

「ここに写ってるのは、みんな大切な仲間でね……でも、みんないなくなっちゃったの……」

　呟く口調はいつになく、しんみりとしていた。

　いつもとは違い、哀し気な雰囲気を醸し出すブルマに佳奈は僅かに反応し、俯いていた顔を少し上げた。

　そんな佳奈の反応に、ブルマは目を細め

「みんな人造人間にやられちゃって……もう辛くて寂しくて、悔しくて……毎日泣いてたわ」

　絶望がはじまった日のことを短く語ってから

「でもね、生き残ったことにはきっと意味があるって、ある時思ったの。死ななかったってことは、まだ私には役目があるんだって！」

　暗闇の中に、一筋の光を見つけたかのように、力強い口調を発した。

「だから、佳奈ちゃん。理不尽だし、辛いし、哀しいし、悔しいのは解る！　でもね、生き残ったってことは、佳奈ちゃんにもきっと役目があるの！　だって、他の宇宙にワープしてきたのよ？　こんなこと、普通起きないでしょ！？　佳奈ちゃんには、きっとするべきことがあるってことなのよ！」
　
　ブルマは、佳奈に力を与えるように肩を掴んでから

「だって、私と出会ったのがその証拠じゃない！」

　高らかに言い放った。

　急に、いつも通りのポジティブモードに入った母に、トランクスがポカンとしてると

「界王神様はあんなふうに言ってたけど、佳奈ちゃんの住んでいた地球を復活させる方法はきっとあるわ！　それを、この天才科学者ブルマ様が見つけてやろうじゃないの！」