佳奈の住んでいた第六宇宙の「地球」とは、一体どういう惑星だったのだろうか……。

　これまで、佳奈から聞いていた話しとは全く違う、もう一つの「地球」という惑星の一面を知り、眉を顰めた。

　そして、トランクスもまた、いまの界王神の話しに衝撃を受けながら

「佳奈さん……大丈夫ですか……？」

　佳奈を心配し、声をかけていた。

　人間というものは誰しも、衝撃的な話しを聞いた時の反応は、こういうものなのか。

　トランクスの声に、数秒遅れて反応した佳奈は、ハッとしたような顔をトランクスに向け「はい……」と答えただけだった。

　佳奈の薄いリアクションを、ブルマは、ただ実感が湧かないだけのものだと思っていた。

　だが、いまの佳奈の表情は、何やら妙に納得したような顔つきをしているような気がして

（思い当たることがあるみたいね……）

　心の中で、呟いていた。

　しかし、尋ねようにも、事態が事態なだけに、さすがのブルマも、いつものような軽い調子で、口に出すことは憚られ、ただ佳奈の横顔を窺っていた。

　再度、重たい沈黙が続く中

「やっぱり、過去に行くしかありません……！」

　口を開いたのはトランクスだった。

「過去？　って……そうよ！　神龍ね！」

　トランクスの発言に、ブルマは表情を明るくし

「神龍に頼んで、佳奈ちゃんのいた地球を復活させればいいんじゃない！」

　希望はある！　というふうに、青い目を輝かせた。