「見つかったって……。ホントに？！」

　驚きのあまり、椅子から立ち上がったブルマに

「はい。間違いありません……」

　界王神は深く頷いた。

　しかし

「ねぇ。でも、その星が何で佳奈ちゃんの住んでた地球だって分かるわけ？　佳奈ちゃんが、直接その星を自分が住んでた地球だって確認したわけじゃないじゃない」

　そう言って、ブルマはジロリと疑いの目を界王神へ向けた。

　すると界王神は、見つけた惑星が、佳奈の住んでいた地球であるという根拠を語り始めた。

　

　宇宙には十二個の宇宙があり、足して十三になる数字の宇宙同士が対になっている。

　トランクスたちが住む地球は、十二個あるうちの第七宇宙と呼ばれる宇宙にあり、第七宇宙と対になるのが第六宇宙だ。

　対というのは、所謂双子のような関係であり、第七宇宙にある星は、第六宇宙にも存在する――。

　界王神から語られた、知られざる宇宙の話しに、さすがのトランクスとブルマも絶句した。

　宇宙の真実を知り、しばらくポカンとしていたブルマだったが

「ということは、佳奈ちゃんのいた地球っていうのは……」

　ハッとしたように呟くと

「そうです。第六宇宙にある地球ということです」

　界王神は静かに、そう答えた。

　界王神のおかげで、佳奈の住む「地球」の謎が解け、スッキリしたらしく

「さすが界王神様！　これで佳奈ちゃんは、自分の地球に帰れるってことね！　よかったわね！　佳奈ちゃん！」

　ブルマは歓喜の声を、部屋中に響かせた。