界王神とキビトの訪問から、三日が経った昼下がり。

　昼食を終えた佳奈とトランクス、そしてブルマは、ダイニングで食後のお茶を飲み、寛いでいた。

　いつもなら、ブルマがこの場を、ＭＣの如く回しているのだが、今日は不機嫌そうに、黙ってコーヒーを啜っている。

　タイムマシンの使用を禁じられた挙句、界王神から三日間音沙汰がないのだから、ブルマが不機嫌になるのも仕方がない。

　そして、とうとう不機嫌が抑えられなくなったらしく

「一体、いつもで待たせるのよ！」

　ブルマは大きく息を吐くように、不満を漏らした。

　あの日、予定通り、トランクスがタイムマシンで過去の世界へ行っていれば、佳奈のことは何かしら進展していたはずだ。

　それなのに、界王神たちのせいで、三日も無駄な時間が過ぎてしまった。

「あと一日待って、もし界王神様が戻って来なかったら、タイムマシンを使ってやるんだから！」

　ブルマがそう言って、胸の前で腕を組んだその時、フッと界王神とキビトが現れた。

　現れるなり

「遅くなってしまい、すみません！」

　謝罪の言葉を述べる界王神に

「ホントよ！　一体何してたのよ！」

　ブルマはキッと界王神を睨みつけた。

　そんなブルマの態度に、界王神はビクリとしながら

「す、すみません……！　思いのほか、時間がかかってしまって……」

　もう一度、謝罪の言葉を口にしてから、そっとブルマから佳奈の方に顔を向け

「佳奈さん、あなたの住む地球が見つかりましたよ」

　そう告げたのだった。