「ポポさん、お久しぶりです」

　トランクスが挨拶を返すと、佳奈を見つめていたミスター・ポポの目は、再びトランクスへと戻された。

　自分から離れていく、ポポの大きな丸い目を追いかけるも、ポポはそんな佳奈の視線など気にするようすもなく、目の前のトランクスを見つめ

「ポポ、ずっと見てた。トランクス、おまえ、よくがんばった。地球の平和、おまえのおかげ」

　労いの言葉をかけた。

　ポポの言葉に、トランクスは拳をグッと握り

「ありがとうございます……」

　噛みしめるように、そう一言だけ答えると、すぐに、この話しは終わりとばかりに

「あの、突然来てしまってすみません……。実は、今日はポポさんにお尋ねしたいことがあって来たんです」

　すぐに、この神殿を訪れた理由を話しはじめた。



　トランクスの話しを聞いた、ミスタ―・ポポは、感情の読み取れない、大きな黒い目で佳奈を見つめ

「佳奈、トランクスの恋人じゃないのか」

　思わぬことを口にした。

　その発言に

「ち、違います！」

　慌てて否定するトランクスの後ろでは、佳奈が顔を赤らめ、首を振っている。

　そんな二人を見て、からかおうという気はさらさらないが

「トランクスと佳奈、お似合い。ポポ、残念」

　ミスター・ポポは、しょんぼりしたトーンで呟き、トランクスと佳奈、二人の顔を交互に見た。

　まさか、ポポにそんなことを言われるとは思っていなかったトランクスは、顔を赤くしながら