買い物へ行こう!②

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 ブルマの運転するエアカーは、西の都の中心へと進んで行く。

 舗装されたばかりなのか、アスファルトは黒く光り、中央に引かれた白線も目に眩しい。

 道路ばかりではない。

 車内から見える街並みも、どこも綺麗に整備されていて、佳奈はこの「西の都」と呼ばれる街の風景に感嘆するも、妙な「違和感」を感じていた。

 どこが?

 と聞かれても、ハッキリ「何が」とは答えられないが、自分がよく訪れる東京の街とは、明らかに何かが違っていた。

 妙な引っ掛かりを覚えながら、通り過ぎて行く街の景色を見つめていると

「綺麗でしょ。やっと、復興したのよ」

 明るい口調だが、そこには聞き捨てならないワードが含まれていた。

「復興」

 その言葉を聞いて、窓の外を眺めていた佳奈は、思わず隣りの運転席に座る、ブルマの方へ顔を向けた。

 真っすぐ前を見て、ハンドルを握るブルマだったが、視界の端に、佳奈の問いかけるような表情を捉えると

「あら? トランクスから聞かなかった?」

 ブルマは、少し驚いた顔をしてから、納得したように「そう……」と呟き

「ここは……いえ、この地球はね……。ほんの二年前までは、酷い星だったの」

 哀しそうに、佳奈の問う顔に答えていた。

 ブルマの言う「酷い星」。

 それは、一体どういうことなのだろう?

 佳奈はこの地球でも、災害、もしくは戦争が起きていたのかと、表情を曇らせた。

 しかし、ブルマの口から語られたのは、佳奈が想像だにしない、恐ろしい出来事だった。
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