佳奈とトランクスは、目的であった博物館の観覧を終えると、昼食の後、西の都を軽くドライブし、カプセルコーポレーションへと帰って来た。

「それでは、佳奈さんは夕食の時間まで、自由に過ごしてください。俺は、母さんに博物館のことを話して来ます」

　トランクスは佳奈にそう言うと、博物館を観覧した結果を報告するため、ブルマがいる研究室へと向かった。

　佳奈は、自分も一緒にブルマの元へ行った方がいいような気がしたが、残念ながら、何の収穫もなかったこともあり、報告はトランクスに任せ、あてがわれた部屋で一人過ごすことにした。

　一方、研究室に向かったトランクスは、ブルマに博物館には、佳奈の住んでいた地球に関する手掛かりが何もなかったことを報告していた。

　自分の予想に反し、全く手掛かりがなかったことに

「そう……。ということは、佳奈ちゃんの住んでいた地球は、やっぱりこの地球とは別の星なのかもしれないわね……」

　ブルマは肩を落とし、大きく溜息を吐いた。

　もし、ブルマの思っていたように、佳奈の住んでいた地球がこの地球の過去か未来の世界ならば、タイムマシンで佳奈を元の世界に帰すことが出来る。

　しかし、全く違う星なのだとすると、果てしない宇宙から別の「地球」という惑星を捜さなければならない。

「やっぱり、捜すしかないんじゃないかな……」

　途方もない時間がかかりそうだが、それしかない。というふうに、トランクスが眉を寄せると