研究室に戻ったブルマは、待っていたトランクスを見るなり

「フフ。あんた、可愛い子を連れて来たわね」

　茶化すように、にんまりとした笑みを浮かべてから

「で、佳奈ちゃんとはどこで会ったわけ？」

　経緯を詳しく聞かせなさい。というふうに軽い口調で尋ね、黒いオフィスチェアに腰を下ろした。



　トランクスから、佳奈と出会った経緯を聞いたブルマは

「宇宙人なら、まだ納得がいくんだけど……。佳奈ちゃんも『地球人』だなんて……。一体どういうことなのかしら？」

　胸の前で腕を組み、眉を寄せた。

　すると、トランクスも

「この地球とは全く違う地球のようだし……。もしかしたら、宇宙には、この地球以外にも『地球』という惑星があるんだろうか……」

　ブルマ同様、眉を寄せ

「そうねぇ……。もし、宇宙の中から、佳奈ちゃんの言う、別の『地球』を探すとなると途方もないわよ……」

　気が遠くなる。

　ブルマはそう言わんばかりに溜息を吐き

「佳奈ちゃんに、元の世界に帰す方法を探す。なんて言っちゃったけど……。これは、かなり壮大なミッションになりそうね」

　難しい顔で呟いた。

　いつも自信に満ちている、母の口から出た消極的な言葉に、トランクスもやはり簡単な話しではないと実感し

「時間がかかりそうだな……」

　表情を暗くすると

「ええ、そうね。こういう時に、ドラゴンボールがあれば、すぐ解決するんだけど……」

　ブルマは今度は盛大な溜息を吐いてから、すぐにハッとした顔をし