「うーん、このケーキ美味しい！」

　幸せそうな顔をする蓮に、二人のトランクスは心を和ませていた。

　飾らず、素直で優しく、少々……いやだいぶ鈍い彼女に、二人のトランクスの心はガッツリ掴まれていた。

　そんな我が子たちにニヤニヤが止まらず、ブルマは二人をからかうように

「ねぇ、蓮ちゃんはどんな男（ひと）がタイプなの？」

　ニヤリと尋ねると、案の定二人の息子の表情が変わった。

　それに笑いを堪えていると

「タイプ、ですか……？」

　と、こちらも案の定キョトンとする顔で尋ねてきた。

　うーん……。と蓮が考えていると

「邪魔するぞ」

　と、空から天津飯が下りて来た。

「あ、天津飯さん！　こんにちは！」

　笑顔を向ける蓮に、あの天津飯も

「今日も来ていたのか」

　と、表情を緩ませている。

「はい！　天津飯さんは今日も修行ですか？」

「ああ。せっかく未来からトランクスが来ているからな。手合わせしたいんだが……いいか、トランクス？」

「ええ！　向こうには組み手をする相手もいないですから、嬉しいです！」

　そう言うとトランクスは席を立ち、ブルマに庭で組み手をする許可を得ると

「それじゃあ、天津飯さん。よろしくお願いします！」

　トランクスと天津飯はバルコニーから庭へと移動し、組み手を始めたのだった。

　お互い拳を交え、足技を繰り出す様をテラスから見ていた蓮は

「カッコイイなー」

　と、二人の組み手に見惚れている。