「嘘っ……！？　私、カエルと結婚しなくちゃいけないの……！」

　メディカが水連の葉の上で絶望していると

「まったくあのカエルは酷いヤツだな」

「ホントだよ！　誘拐するなんてこの人が可哀想だよ」

「よし、あのカエルが帰って来る前にこの人を逃がしてあげよう」

「うん、そうだね兄ちゃん！」

　水連の葉の下から、悟飯魚と悟天魚の会話が聞こえてきました。

　二匹の会話を聞いたメディカは

「お願いします！　私、カエルと結婚なんてしたくないです！　助けて下さい！！」

　水連の葉の下にいる、悟飯魚と悟天魚に懇願しました。

「任せといて。俺たちがすぐに逃がしてあげるよ！」

　悟天魚はそう言うと、悟飯魚と一緒に口で水連の茎を噛みちぎり、池の傍を流れる小川までメディカを運んでくれたのでした。

「ありがとうございます！」

　メディカは遠ざかって行く悟飯魚と悟天魚に何度もお礼を言いながら、小川を流れて行ったのでした。



　疲れたメディカは小川を流れながら眠っていました。

　すると

「ん？　あれは……」

　たまたま通りかかったピッコロに捕まってしまいました。

　目を覚ましたメディカは、またもや見知らぬ場所にいることに驚きます。

「こ、ここはどこ……？」

　不安に思っていると

「目が覚めたか？」

　声を掛けられました。

　声のする方を見ると、そこにはピッコロとデンデに他のナメック星人たちがいました。

「あ、あの……ここは……？」

　メディカが尋ねると