薄らと目を開けると、部屋の中は朝の光で満たされていた。

　力強い陽の光は室内を白く見せ、寝起きの重たい瞼には刺激が強いらしくチカチカした。

　思わず体ごと背け寝返ると、そこにはスヤスヤと気持ちよさそうに眠るメディカの顔があり、安心しきったように眠るその寝顔は見ているだけで癒された。

　こうして、メディカと共に朝を迎えることが出来、この上ない幸せを噛み締めていると、彼女から微かな呻き声があがった。

　その声にさえも艶を感じて、敏感に反応してしまいそうな自分に苦笑していると、隣りの愛しい寝顔は薄らと瞳を開いた。

　まだ視界が定まっていないだろう黒い瞳を見つめ「おはよう」と微笑むと、瞬きを繰り返した彼女はハッとした表情をしてから

「おはよう……」

　と、照れたように微笑んでから、トランクスの胸に顔を埋めてきた。

　きっと、昨夜のことを思い出し、恥ずかしくなっているだろうことが伝わると、トランクスも顔を赤くしていることがバレないように、メディカを腕の中に閉じ込めた。

「よく、眠れた？」

「……うん……。トランクスさんは？」

「うん。よく寝れたよ」

　優しく微笑み答える顔に、メディカが安心したように微笑み返すと、トランクスはメディカの額に軽くキスをし

「でも、まだこうしてたい……」

　甘える様にメディカの肩に顔を埋めると

「ふふっ。私も……」

　メディカもトランクスにピタリと体を添わせると幸せそうに微笑み、２人はベッドの中で再びまどろむのだった。