慌てて悟天の後を追いかけ、トランクスが波打ち際に着くと

「トランクスさん」

　と、メディカが恥ずかしそうにしながらも、にこりと笑顔で迎えてくれた。

　この時、初めて間近で見たメディカの水着姿は、トランクスに思っていた以上の動揺を与えた。

　白くふくよかな胸の谷間を惜しげもなく覗かせ、初めて見る腰のくびれや太股に、一瞬で全身が熱くなる。

　水着姿の彼女を目の前にして、親友が固まっているのに笑いを堪えながら

「メディカちゃん、水着すごく似合ってるよ！」

　と、悟天が言うと

「え……！　そうかな？」

　恥ずかしそうに照れ笑いするメディカに（確かにこれはマズイな……）と悟天も身体を熱くした。

それを誤魔化す様に

「な！　トランクス」

　と、ニヤリとした顔をトランクスに向けると

「えっ？！　あ、ああ！　うん、いいんじゃないかな……！」

　正直に顔を赤くし、感想を言うトランクスに、メディカもつられる様に顔を赤くしている。

　そんな初々しい雰囲気を醸し出す２人の間に入ってきたのは

「メディカお姉ちゃん、シュノーケリングしましょう！」

　と、満面の笑みを浮かべたパンだった。

　パンに手を引かれ、女性陣が集まるパラソルの方へと走って行くメディカの姿を見つめながら、邪な気持ちがギリギリ漏れなかったことにホッと息を吐いていると

「クククッ！　生殺しってこういうことを言うんだな」

　真横から同情しながらも、笑いを噛み殺す声が聞こえ、トランクスは更に顔を赤くした。