「本能」と「プライド」
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何とも言えないその微妙な空間に、くすくすと小さく笑う声や「カメさん何やってるのー?」と言うあどけない子供の声が聞こえてくる。
トランクスは目の前の気不味い光景に、隣りの彼女の様子が気になりチラリ横目で窺うと、そこには間違いなく、少し俯き、笑いを堪えている横顔があった。
何か言おうか……。そう思ったが、何を言うのが正解か分からず、トランクスはそのまま視線をゾウガメに戻すと、本能のままに行為に及ぶゾウガメを見つめた。
そして、その姿が今日、まさに自分が隣りの彼女に望んでいるモノと同じ行為なのだと思うと、明らかに気持ちが萎えてくるのが分かった。
あの2頭の姿に、本能を疼かせる人間もいるだろう。
しかし―「俺は違うぞ……!」そんな理性ある人間としての妙なプライドが、トランクスの心に生まれた。
もし、この後メディカとイイ雰囲気になったとしても―それがコトに及ぶチャンスだとしても……。
きっとその時、脳裏に目の前のゾウガメたちの姿が浮かぶのは間違いなかった。
そう思うと、今日胸に抱いた野望は呆気なく消え失せてしまい、動物園を出ると、そのまま2人で湾岸エリアをぶらぶらし、夕食を食べ、エアカーの中でキスをして帰路に着いたのだった。
~おまけ~
数日後―。
『で、どうだったんだよ! メディカちゃんとのデート!! あ、もしかして、やっちゃった?』
「……ゾウガメに阻まれた……」
『えっ、何? ゾウガメって何だよ、トランクス?』
(クソ―っ……!)
妙なプライドは捨て、コトに及べばよかったと、後悔するトランクスだった。
トランクスは目の前の気不味い光景に、隣りの彼女の様子が気になりチラリ横目で窺うと、そこには間違いなく、少し俯き、笑いを堪えている横顔があった。
何か言おうか……。そう思ったが、何を言うのが正解か分からず、トランクスはそのまま視線をゾウガメに戻すと、本能のままに行為に及ぶゾウガメを見つめた。
そして、その姿が今日、まさに自分が隣りの彼女に望んでいるモノと同じ行為なのだと思うと、明らかに気持ちが萎えてくるのが分かった。
あの2頭の姿に、本能を疼かせる人間もいるだろう。
しかし―「俺は違うぞ……!」そんな理性ある人間としての妙なプライドが、トランクスの心に生まれた。
もし、この後メディカとイイ雰囲気になったとしても―それがコトに及ぶチャンスだとしても……。
きっとその時、脳裏に目の前のゾウガメたちの姿が浮かぶのは間違いなかった。
そう思うと、今日胸に抱いた野望は呆気なく消え失せてしまい、動物園を出ると、そのまま2人で湾岸エリアをぶらぶらし、夕食を食べ、エアカーの中でキスをして帰路に着いたのだった。
~おまけ~
数日後―。
『で、どうだったんだよ! メディカちゃんとのデート!! あ、もしかして、やっちゃった?』
「……ゾウガメに阻まれた……」
『えっ、何? ゾウガメって何だよ、トランクス?』
(クソ―っ……!)
妙なプライドは捨て、コトに及べばよかったと、後悔するトランクスだった。