トランクスが、見切り発車でしてしまった、あのプロポーズの日から、間もなく二年が経とうとしていた。

　昨年、研修期間を終えたメディカは、現在、そのまま西の都の病院で、内科の専門医として働いており、トランクスも、カプセルコーポレーションの社長として、お互い多忙な日々を送っていた。

　そんな忙しい日々の中でも、二人は、時間を見つけてはデートを重ね、順調な関係を築いており、そろそろ、新しいステージに進んでいい段階に、差し掛かっていた。



「やっと、プロポーズする気になったんだ」

　トランクスの部屋のソファに座り、にんまりと笑う悟天を見て

「でも……。また断られたらどうしよう……」

　トランクスは、がっくりと項垂れた。

　一度、プロポーズを断られたことがトラウマになり、トランクスはなかなか、メディカにプロポーズすることが出来ずにいた。

　メディカに逢う度「今日こそは！」と、自分を奮起させるのだが、結局言い出すことが出来ず、デートが終わる度に、懊悩する日々を送っていた。

「メディカちゃん的には、研修期間が終われば、オッケーってことだったんだろ？　じゃあ、もう大丈夫だって！」

「そう……だけど……」

　二の足を踏む親友に

「メディカちゃんは待ってるんじゃないかなー。トランクスからのプロポーズ」

　悟天は、メディカを思い浮かべるように、視線を宙に向けてから

「あんまり待たせて、他の男に取られても知らないよ」

　脅すように、メディカにプロポーズするよう迫るのだった。