余裕をかましサラッと答える兄に、ブラは動揺を食らわせようと

「へー。でも、そう思ってるのお兄ちゃんだけかもしれないわよ。だって、お姉ちゃん我満するの得意そうじゃない。本当は色々我慢してるかもしれないわよー。あんまり我慢させ過ぎるといつか爆発しちゃうかもしれないから気を付けてね。そうなったら、お兄ちゃんから離れて行っちゃうかも」

　クスッと笑いながらもう一度煽ると、トランクスの顔に滲んでいた余裕が少し影を潜めたような気がした。

　そんな兄の顔にブラは満足すると

「あ、友達とお買い物に行く約束してるんだった！　用意しなくちゃ」

　そう言ってリビングを出て行くのだった。


～おまけ～

　メディカが我慢……？

　いやいや、そんなことないだろ。

　いや……でも有り得なくもないよな……。

　確かに最近デートもしてないし、逢うことすら出来てないし……。

　自分よりは女性の心理を解っているだろうブラの発言がじわじわとボディブローのように効き始めると、トランクスは妙な焦りを感じ始め、不安に掻き立てられるのだった。