悟空ツバメはメディカのおかげで、すっかり元気になりました。

「いやぁ、おめぇのおかげで助かったぞ！　おめぇの作った飯も美味かったし！　なぁ、オラと一緒に行かねぇか？　もっと、おめぇの飯食いてぇしさ」

　と、メディカを誘いましたが、チチを一人に出来ないと思ったメディカは、悟空ツバメの誘いを断りました。

「そっか、残念だなぁ。おめぇを連れて帰ったらあいつらも喜ぶと思ったんだけど……。ま、仕方ねぇな。じゃ、またな！」

　悟空ツバメはそう言うと、青い空へ飛んで行ってしまいました。

　

　メディカがチチの家で暮らしてしばらく経ったある日、近所に住むサタンもぐらがチチの家にやって来ました。

　サタンもぐらはメディカを見るなり、一目で気に入ってしまい

「私と結婚して欲しい！」

　と、メディカにプロポーズをしたのでした。

　この求婚にチチは大喜びしました。

　何故なら、サタンもぐらはとても大金持ちだったからです。

「メディカさ！　サタンもぐらさんと結婚したら、もう生活に困ることはねぇだ！　これでメディカさも幸せになれるだぞ！」

　チチにそう言われ、プロポーズを受けたメディカでしたが、サタンもぐらとは年齢差もあり、メディカはこの結婚にまったく気がすすみませんでした。

　サタンもぐらとの結婚の日が近づき、メディカが憂鬱な日々を過ごしていたある日

「よぉ！　久し振りだな！」

　以前助けた悟空ツバメが、メディカのところにやって来たのでした。