「そうけ、パンちゃんは気が付かねぇだか。ハハハ、まだ子供だから仕方ねぇな。」

そう言ってチチが可笑しそうに笑うと

「えっ！？おばあちゃん、どういうことよ！！？ねぇ！」

ますます慌てるパンに

「パンはパパに似たのね。」

ビーデルも可笑しそうに笑うと

「トランクス君、ごめんなさいね。」

と、続けて申し訳なさそうな顔をトランクスへと向けるのだった。

「い、いえ・・・。」と声を絞り出すも、自分の片想いが知れ渡っている事実が恥ずかしく居たたまれない。

あはは・・・。と、引き攣った笑みを浮かべるトランクスに、メディカもパン同様疑問符を浮かべていると

「メディカちゃん、悪いけどもう少しだけ待っててよ。」

と、悟天にニヤリとした顔を向けられ、更に疑問符を浮かべるのだった。

その様子に

「ふふ！ホント、メディカちゃんとここに来ると楽しいわね。」

ニヤニヤと笑うブルマに

「ね？面白いでしょ。」

ブラもニヤリと口角を上げ、頬を染める兄をチラリと見た後、首を傾げるメディカに視線を向けるのだった。





悟飯がサタンシティでの学会を終えて帰って来たのは、夕食が始まる少し前だった。

「おかえりなさい！」という声に迎えられた悟飯の顔は、学会を終えてホッとしたのだろう。家を出る前とは違い、晴れやかな顔をしていた。

「発表は上手くいったみたいね。」

悟飯の顔を見るなりそう言ったブルマに「ええ、何とか。」と、苦笑いしながら答える様子に、２人の付き合いの長さを感じさせる。

「ブルマさんたちはゆっくり出来ましたか？」