トランクスの隣りでは、悟天がメディカの持つ感情を伝えようか迷っていた。

が、頬を染める隣りの幼馴染に少し嫉妬し（やっぱり、まだいっか！）と、意地悪い笑みを空へ向けていると、怪訝な顔がこちらを見ていた。

「な、何・・・！？」

「そっちこそ何だよ・・・。」

疑う様な視線を向けられ、ギクリとしていると、丁度携帯電話が鳴り響き、悟天は助かったとばかりに電話に出るのだった。

電話の相手はガールフレンドらしく

「あ、パレスちゃん？どうしたの！？」

と、思いっきり緩んだ表情で話す悟天の様子に（女の子なら誰でもいいのか？！）と睨んでから、トランクスは前にいるメディカを見つめ

（こんな半端な奴に、絶対にメディカさんは渡さないからな！）

と、強く心に思うのだった。






孫宅に着くなり「どうだった？」「うまくいっただか？」と言う、ブルマとチチの温かい出迎えに、トランクスは赤く染めた顔を引き攣らせた。

何のことだか分かっていないメディカとパンが

「えっ・・・何がですか？」
「何、何の話し？」

と、不思議そうな顔をブルマとチチに向けると、その反応にコトが進まなかったことを察したブルマたちは、一斉に「ハァァァ・・・。」と深い溜息を吐いたのだった。

「えっ・・・？！何ですか？！」

その様子にうろたえるメディカに

「ゴメンね、メディカちゃん。悪いのはパンだから。」

悟天がメディカの肩をポンポンと叩くと

「えっ？！私が何よ？！」

パンは思いっきり慌てた顔を悟天へと向けるのだった。