「驚きましたけど、すごくキレイだなって思いました。」

そう言って微笑むのだった。

その顔に力が抜ける。

いつも、嫌われやしないかと不安を抱えている自分が、何とも馬鹿馬鹿しく思えてきた。

目の前の彼女は、何が起きても懐深く、普通じゃない出来事を肯定的に受け止めてくれているじゃないか。

そう思うと、彼女に嫌われない様にビクビクしていることが馬鹿らしくなってきて、思わず「アハハッ！」と笑い声を上げていた。

突然笑いだしたトランクスに、メディカが驚いた顔を向けると

「あぁ、すみません・・・！メディカさんの許容範囲って広いですよね。」

そう言って、クククと笑うトランクスに

「許容範囲・・・？」

と、首を傾げると

「ええ。何が起こっても、全部受け止めてくれるじゃないですか。普通はあまり受け入れてもらえませんから・・・。だから、俺たち力を隠したりして、結構気を遣って暮らしてるんですよ。」

困った様な笑みを向けるトランクスに「そうなんですか？！」と、驚いた顔をすると

「ええ、そうなんです。」

と答える顔は、可笑しそうな笑みを浮かべていた。

その顔に

「私は、全然気にならないですけど・・・。むしろ、特別な力があって羨ましいくらいです！」

力を込めて返すと

「ハハっ！メディカさんは、面白いですね。俺、メディカさんのそういうところが好きですよ。」

そう言ったトランクスの台詞に、メディカは頬を染め、そして、それに気付いたトランクスもハッとすると何とも微妙な雰囲気が２人の間に漂い始めたのだった。