「ね、メディカ先生。言った通りでしょ。悟天おじさんたちがおじいちゃんに敵うはずないんだから。」

「ふふっ！パパが見てなくてよかったわね、お兄ちゃん！」

と、メディカに続き覗き込んできた少女たちに、トランクスと悟天は返す言葉もなく、ゆっくりと上体を起こすと

「あーあ・・・。メディカちゃんにチューしてもらいたくて頑張ったんだけどな・・・残念・・・。」

ガクリと肩を落とし、あからさまに落ち込む悟天を、トランクスは無言のままじとりと見つめたのだった。

本当に、まったくもって残念だ・・・。こんな醜態を晒して、ご褒美のチューもないだろ・・・。と、トランクスも密かに残念がっていると、膝をついてこちらを複雑そうな表情で見つめていたメディカがスクッと立ち上がった。

ブラとパンは、立ち上がったメディカが、トランクスと悟天の間に立ち、またスッと膝を落とすのを、不思議そうに見つめていると、次の瞬間―。

メディカが悟天とトランクスの頬にそっと唇を寄せた行動にパンは「あっ・・・！」と小さな声を上げ、ブラは驚いて目を丸くしたのだった。

男２人も何が起きたのか、一瞬分からなかったらしいが、近くでした甘い香りと、頬に触れた柔らかい感触に何が起きたか理解すると「えっ？！えっ！？」と悟天は動揺し、トランクスは固まるのだった。

何とも言えない雰囲気に包まれる中

「２人とも頑張ってたから・・・。」

と、はにかむメディカに

「お姉ちゃんたら・・・なかなかやるわね・・・。」

と、ブラは唸る様に呟くのだった。