上空や遠く草原で繰り広げられている戦いに飽きたらしく、ブラとパンは座り込むと女子トークに花を咲かせだした。

メディカは空を見上げながら、隣りからするその話に耳を傾けていると、ドスッ！ドスン！！という鈍く重い音が近くに降ってきた。

その音にメディカたちが驚いた視線を向けると、悟空にやられたらしい、金色の髪をしたトランクスと悟天が、緑色の草原に転がっていた。

「よーし！今日はここまでにすっか。大丈夫か？悟天、トランクス！」

空からスーッと下りて来た悟空に、悟天とトランクスは超サイヤ人の状態を解くと

「あ・・・あぁ、大丈夫だよ。なぁ、トランクス。」

「えぇ・・・大丈夫です・・・。」

と、息もきれぎれに答えるのだった。

そんな息子たちに

「ハハッ！オメェたちは修行不足だからな。これからでも遅くねぇ。また修行すりゃ、すぐ勘が戻って強くなるさ！」

そう言って悟空は口角を上げると

「じゃ、オラ、先に戻ってるからな。オメェらはもう少し休んでから戻って来い。」

スーッと浮かび上がると、悟空はそのまま自宅のある方へ飛んで行ってしまったのだった。





「アハハ・・・。２人がかりでも父さんには勝てないか。」

「超サイヤ人でも、まったく勝負にならないなんてな・・・。」

２人が情けなさを噛み締めていると

「大丈夫？」

と、心配そうに覗き込んできたメディカに、２人はますます情けなさが込み上げてきた。

「あー・・・何とか大丈夫だよ・・・。」
「ははは・・・。」

カッコ悪いことこの上ない状態に、男２人は乾いた笑みを浮かべるしかなかった。