「あ、いえ・・・。」

と、メディカも苦笑いを浮かべながら、その顔をトランクスへも向けると、その「すみません・・・。」と言わんばかりの表情に、トランクスも苦笑いで返すしかなかった。

いっそのこと、今ここで「結婚して下さい！」と、プロポーズしてしまおうかと拳を握ったが、やはりそんな勇気も度胸も持ち合わせていない自分に、モヤモヤしていると

「でも、メディカ先生がどんな人と結婚するか楽しみだね。」

穏やかに微笑む悟飯の言葉に

「ホントね。メディカちゃん、結婚式には是非呼んで頂戴ね！」

と、隣りのビーデルも微笑むのを、トランクスは焦る気持ちを隠しながら聞くしかなく、そんな様子の親友の胸中を可笑しい程察した悟天は、ニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべながら、チチ特製の饅頭を頬張るのだった。





食事を終え、お茶を飲みながら談笑している最中、メディカから漏れた小さな欠伸に気付き

「メディカちゃん、夜勤明けで疲れてるでしょ？お風呂に入って、今日はもう休んだらどうかしら？パンとブラちゃんもそろそろ寝る時間だし。」

と言うビーデルの言葉で、３人は今日は休むことにし「おやすみなさい。」と言うと、隣りの悟飯宅へと向かったのだった。

そんな３人の後ろ姿を見つめている男２人に

「いいだか、悟天、トランクス。風呂さ覗くんじゃねぇぞ。」

そう言って睨むチチに

「そ、そんなことしないよ！」
「そ、そうですよ・・・！」

と顔を引き攣らせる２人に、チチはじーっと疑う様な視線を送るのだった。