「あなた、あまり無理しない様にね。」

そう労りの言葉をかけるビーデルにメディカは自然と笑みが零れた。

幸せで温かく、この家族の何気ない日常の中に自分がいれることが嬉しく思えた。

料理を頬張る悟空に、新たな料理を差し出すチチ。悟飯に料理を取り分けるビーデルの姿。

その何気ない２組の夫婦のやり取りを、微笑み見つめていると

「メディカ先生、どうしたの？」

と、パンが不思議そうな顔を向けてきた。

「えっ・・・？あ・・・何か、いいなって思って。」

嬉しそうに微笑むメディカに

「いい・・・？おじいちゃんたちがこーんなに沢山ご飯食べること？」

パンが呆れたふうに言うのを

「ふふっ。それもあるけど・・・。チチさんもビーデルさんも幸せそうだなと思って。」

そう答えると

「あら。メディカちゃん、結婚に憧れちゃった？」

と、面白そうに聞いてきたのはブルマだった。

そんなブルマの問いに

「はい・・・そうですね。私はまだまだ出来そうにないですけど。」

あはは。と乾いた笑みを浮かべると

「メディカちゃん、俺でよかったら、いつでも言ってよ！いつでも結婚出来るから！！」

と、話しに入ってきたのは悟天だった。

図々しい悟天のアピールに、トランクスは動揺のあまり、あやうく口に運んでいた肉団子を落としそうになった。

悟天の発言にメディカがどう答えるのか。ビクビクしていると

「ふふっ！じゃあ、１０年後に結婚してなかったら、悟天君にもらってもらうかな？」

そう言ったメディカは、クスクスと笑っている。