トランクスが胸をざわつかせながら、密かにそんな決心をしていると

「さぁ、みんな揃ったべ食事にするだ。」

と言うチチの声に

「よーし！飯にすっぞみんな！！今日はご馳走なんだろ、チチ？腹いっぺぇ食うぞー！」

嬉しそうな笑みを、顔いっぱいに広げる悟空にそう促され、トランクスとメディカは食卓へ着いたのだった。




テーブルの上の大皿に盛られた料理が次々と消えていく様を、メディカは料理を食べ進めながら、懐かしい思いで見つめていた。

自分たちをもてなす為に作られた料理は、見事に悟空や悟天の胃袋の中に収まっていき、相変わらずな食べっぷりに微笑んでいると

「メディカさ、しっかり食べれてるだか？悟空さ、悟天！！いいだか、この料理はみんなで食べるんだ！全部食っちまうんじゃねぇーぞ！！」

チチが眉を吊り上げ声を上げるも「分かってるさ。」と言いながら、悟空は目の前の炒飯を口の中へとかき込んでいく。

サイヤ人の見慣れた食事風景に、動じることもなく

「私はちゃんと食べれてますから大丈夫ですよ。」

とメディカがクスクス笑っていると、玄関のドアが開き「いらっしゃい。」と言って、若干疲れ気味の悟飯が入って来た。

「あら、悟飯君お疲れ気味ね。」

ブルマがニヤリと微笑みかけると

「あはは・・・。明日の学会で発表する原稿がまだ出来てなくて・・・。今日は徹夜になるかもしれません。」

困ったと言うふうに眉を寄せ、悟飯は食卓に着くのだった。

そして、ビーデルは夫である悟飯の食事の用意をする為席を立つと、苦笑いを浮かべながら