カルテ72
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西の都の中心部に差し掛かり「何か食べて帰りましょうか。」と提案すると「そうですね。」と答えるメディカの同意を得、2人は夕食をとるため近くのレストランへと立ち寄った。
少しでも長く共に過ごしたい。そう思う気持ちは互いに同じだった。
ただ、楽しく食事をしながら会話をするも、話しは避ける様に次の約束のことに触れられることはなかった。
そして、エアカーがメディカのマンション近くに停車したのは、夜の8時を少し回った頃だった。
「送って下さってありがとうございます。」
にこりと微笑むその顔に「いえ。」と言いながら名残惜しさを探した。
「今日は凄く楽しかったです。海・・・連れて行って下さって、本当にありがとうございました。」
と、いつもと変わらぬ柔らかい微笑みを浮かべ、少し照れた様な表情を滲ませる彼女に自惚れそうになる。
今にも口から零れ落ちそうになる気持ちを、まだ時期早尚だと、ぐっと堪えながら(自然に、自然に・・・。)トランクスは頭の中で繰り返しながら、ハンドルに添えた右手に力を込め
「俺も楽しかったです。季節外れの海っていうのもなかなかいいものでしたね。あ・・・そうだ。じゃあ、今度は季節外れの花火なんてどうですか?」
本気だが、防衛線を張る様に冗談ぽく口にすると、驚いた様な顔を向けるメディカの顔が暗がりの車内でもよく分かった。
些か強引な話し運びだったかな・・・。など思い、嫌な汗が滲みそうになるのを感じていると「ふっ」と小さく零れた声は
「はい。是非!」
と続けられた。
少しでも長く共に過ごしたい。そう思う気持ちは互いに同じだった。
ただ、楽しく食事をしながら会話をするも、話しは避ける様に次の約束のことに触れられることはなかった。
そして、エアカーがメディカのマンション近くに停車したのは、夜の8時を少し回った頃だった。
「送って下さってありがとうございます。」
にこりと微笑むその顔に「いえ。」と言いながら名残惜しさを探した。
「今日は凄く楽しかったです。海・・・連れて行って下さって、本当にありがとうございました。」
と、いつもと変わらぬ柔らかい微笑みを浮かべ、少し照れた様な表情を滲ませる彼女に自惚れそうになる。
今にも口から零れ落ちそうになる気持ちを、まだ時期早尚だと、ぐっと堪えながら(自然に、自然に・・・。)トランクスは頭の中で繰り返しながら、ハンドルに添えた右手に力を込め
「俺も楽しかったです。季節外れの海っていうのもなかなかいいものでしたね。あ・・・そうだ。じゃあ、今度は季節外れの花火なんてどうですか?」
本気だが、防衛線を張る様に冗談ぽく口にすると、驚いた様な顔を向けるメディカの顔が暗がりの車内でもよく分かった。
些か強引な話し運びだったかな・・・。など思い、嫌な汗が滲みそうになるのを感じていると「ふっ」と小さく零れた声は
「はい。是非!」
と続けられた。