カルテ72
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テスト飛行も何度か行い、出発前の点検・整備も怠らなかった甲斐もあり、飛行機は何の不調も訴えることなく、2つの都の間を飛行していた。
ぎこちなくなっていた雰囲気も、南の都を飛び立つ頃にはいつも通りの自然なものに戻っていて、トランクスはそれに大きく胸を撫で下ろした。
(このままあの空気が続いていたら、きっと耐えられなかっただろうな・・・。)
そう思いながら横目で窺った隣りの彼女は、相変わらず楽しそうに外を眺めている。
茜色に染まる空、穏やかに広がる銀色の海、見えてくる緑色に覆われる大地―。
目に映る当たり前にある景色や風景に感動し、嬉しそうに感想をいちいち口にしている彼女がどうしようもなく愛おしい。
地球という星がつくり出す自然に、自分と同じ様に感動している姿や言動が嬉しく、トランクスはメディカが同じ価値観を共有している女性なのだと思うと、ずっと探し求めていた相手こそきっと彼女なのだと確信するのだった。
隣りに座る彼女の希少性と必要性に改めて気付き「手に入れたい!」という感情が込み上げて来て、操縦桿を握る手に力を込めていると
「飴いりませんか?」
と、覗きこんできた微笑むその顔にギクッとした。
「あ、い、いただきます・・・!」
そう答えると「はい。」と、柔らかい笑顔と共に口の中に丸くて甘い粒を押し込められ、頬が熱を持った。
「・・・ありがとうございます。」
唇を掠めた彼女の指先の感触に変な妄想が働きそうになるのを我慢し、ぎこちない笑顔を向けるトランクスの口の中には、甘酸っぱい味が広がり始めていた。
ぎこちなくなっていた雰囲気も、南の都を飛び立つ頃にはいつも通りの自然なものに戻っていて、トランクスはそれに大きく胸を撫で下ろした。
(このままあの空気が続いていたら、きっと耐えられなかっただろうな・・・。)
そう思いながら横目で窺った隣りの彼女は、相変わらず楽しそうに外を眺めている。
茜色に染まる空、穏やかに広がる銀色の海、見えてくる緑色に覆われる大地―。
目に映る当たり前にある景色や風景に感動し、嬉しそうに感想をいちいち口にしている彼女がどうしようもなく愛おしい。
地球という星がつくり出す自然に、自分と同じ様に感動している姿や言動が嬉しく、トランクスはメディカが同じ価値観を共有している女性なのだと思うと、ずっと探し求めていた相手こそきっと彼女なのだと確信するのだった。
隣りに座る彼女の希少性と必要性に改めて気付き「手に入れたい!」という感情が込み上げて来て、操縦桿を握る手に力を込めていると
「飴いりませんか?」
と、覗きこんできた微笑むその顔にギクッとした。
「あ、い、いただきます・・・!」
そう答えると「はい。」と、柔らかい笑顔と共に口の中に丸くて甘い粒を押し込められ、頬が熱を持った。
「・・・ありがとうございます。」
唇を掠めた彼女の指先の感触に変な妄想が働きそうになるのを我慢し、ぎこちない笑顔を向けるトランクスの口の中には、甘酸っぱい味が広がり始めていた。