カルテ72
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「西の都では見れないですね。」
「そうですよね。虹自体滅多に出ないし、出てもこんなにきれいに見えませんよね!」
そう言って顔を窓の外から運転席へと向けたメディカは(あっ・・・。)と一瞬表情に気まずさを浮かべたが、微笑むトランクスの横顔に、ホッと胸を撫で下ろした。
いつもと変わらず、優しい微笑みを浮かべている彼は、さっきのコトをどう思っているのだろう・・・。
様子を窺うも、動揺している自分とは違い、何事もなかったかの様に微笑んでいる彼には、あれぐらいのコトは何でもないことなのかもしれない。そう思った。
こんなにも動揺し、どういう態度を取っていいか分からず、明らかに恋愛経験不足な反応を見せている自分を恥ずかしく思い
(初心で何も知らないわけじゃあるまいし・・・!)
と毒づいてみるも、やはり心に想っている彼とのキスは軽いものであったとしても特別だった。
久し振りに交わしたキスに震える胸を何とか静めようと、脳で呼吸を整え
(・・・私だけよ・・・。こんなふうに思ってるのわ・・・。)
そう虚しい言葉を何度も打ち付けているうちに、身体中に散らかっていた感情はようやく整理され始め、メディカは途端に冷静になっていった。
「海だけじゃなくて、虹まで見れるなんて思いませんでした。やっぱり南の都に来てよかったです。」
そう言って寂しい気持ちを抱えながらも、何とか微笑むメディカは
「そう言ってもらえると嬉しいな・・・!」
と答えるトランクスが、自分と同じ様に、必死に動揺に耐え続けていることなど知る筈もなかった。
「そうですよね。虹自体滅多に出ないし、出てもこんなにきれいに見えませんよね!」
そう言って顔を窓の外から運転席へと向けたメディカは(あっ・・・。)と一瞬表情に気まずさを浮かべたが、微笑むトランクスの横顔に、ホッと胸を撫で下ろした。
いつもと変わらず、優しい微笑みを浮かべている彼は、さっきのコトをどう思っているのだろう・・・。
様子を窺うも、動揺している自分とは違い、何事もなかったかの様に微笑んでいる彼には、あれぐらいのコトは何でもないことなのかもしれない。そう思った。
こんなにも動揺し、どういう態度を取っていいか分からず、明らかに恋愛経験不足な反応を見せている自分を恥ずかしく思い
(初心で何も知らないわけじゃあるまいし・・・!)
と毒づいてみるも、やはり心に想っている彼とのキスは軽いものであったとしても特別だった。
久し振りに交わしたキスに震える胸を何とか静めようと、脳で呼吸を整え
(・・・私だけよ・・・。こんなふうに思ってるのわ・・・。)
そう虚しい言葉を何度も打ち付けているうちに、身体中に散らかっていた感情はようやく整理され始め、メディカは途端に冷静になっていった。
「海だけじゃなくて、虹まで見れるなんて思いませんでした。やっぱり南の都に来てよかったです。」
そう言って寂しい気持ちを抱えながらも、何とか微笑むメディカは
「そう言ってもらえると嬉しいな・・・!」
と答えるトランクスが、自分と同じ様に、必死に動揺に耐え続けていることなど知る筈もなかった。