カルテ66
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メディカは回診を終え、医局に戻る途中だった。
時間も丁度平日の面会時間となり、数名の見舞い客とすれ違い、また向かいから歩いてくる見舞い客に気など留めておらず、ふと顔を向けた先に見たその人物に、心臓が飛び出るかと思った。
先に気付いていたのだろう、こちらに微笑みを向けている彼の顔に、ただ驚いてしまった。
が、次には嬉しさがこみ上げてきて顔が緩みそうになるのを、慌てて会釈をすることで誤魔化したのだった。
眼鏡をかけ、しつらえの良いスーツに身を包み、後ろにつき従えていた姿勢の良い女性はきっと秘書だろう。
そんな普通の見舞い客とは明らかに違う2人とすれ違うと、少ししてから
「あれはタブレ社の会長の見舞いだな。」
そう言った声に
「タブレ社の?」
と、思わず聞き返していた。
共に回診をしていた指導医の話しでは、タブレ社の会長は5日程前に心筋梗塞で運ばれたらしい。ただ、軽度だった為手術は行わずに薬物療法の治療を行っているということだった。
「最近スーツを着た見舞い客が多いのは、それでだな。まぁ、タブレ社といえば大企業だからなぁ。さっきすれ違ったのもカプセルコーポレーションの社長じゃなかったかな?社長自ら出向くってことは、相当大事な取引先か個人的にも親しいかだろうな。あれだけ若い社長だと、タブレの会長からしてみたら孫みたいなもんだろうしね。しかし、80近いのに軽度で済んでよかったよ。でも、次倒れた時は危ないな・・・。」
と、苦い顔をする指導医が、トランクスのことを知っていることにメディカはドキリとした。
時間も丁度平日の面会時間となり、数名の見舞い客とすれ違い、また向かいから歩いてくる見舞い客に気など留めておらず、ふと顔を向けた先に見たその人物に、心臓が飛び出るかと思った。
先に気付いていたのだろう、こちらに微笑みを向けている彼の顔に、ただ驚いてしまった。
が、次には嬉しさがこみ上げてきて顔が緩みそうになるのを、慌てて会釈をすることで誤魔化したのだった。
眼鏡をかけ、しつらえの良いスーツに身を包み、後ろにつき従えていた姿勢の良い女性はきっと秘書だろう。
そんな普通の見舞い客とは明らかに違う2人とすれ違うと、少ししてから
「あれはタブレ社の会長の見舞いだな。」
そう言った声に
「タブレ社の?」
と、思わず聞き返していた。
共に回診をしていた指導医の話しでは、タブレ社の会長は5日程前に心筋梗塞で運ばれたらしい。ただ、軽度だった為手術は行わずに薬物療法の治療を行っているということだった。
「最近スーツを着た見舞い客が多いのは、それでだな。まぁ、タブレ社といえば大企業だからなぁ。さっきすれ違ったのもカプセルコーポレーションの社長じゃなかったかな?社長自ら出向くってことは、相当大事な取引先か個人的にも親しいかだろうな。あれだけ若い社長だと、タブレの会長からしてみたら孫みたいなもんだろうしね。しかし、80近いのに軽度で済んでよかったよ。でも、次倒れた時は危ないな・・・。」
と、苦い顔をする指導医が、トランクスのことを知っていることにメディカはドキリとした。