ブルマを中心に、夜桜の下で盛り上がっているだろう面々を思い

「皆さんに会いたかったなぁ。」

そう呟くと

「みんなも、メディカさんがいなくて残念がってたよ。」

と、返ってきた言葉に「ホントですか？」と、目を見開いた。

「うん。特に悟天と武天老師様がね。」

そう言って答える顔は苦笑いを浮かべている。

「ふふっ！私も悟天君と老師様に会いたかったな。」

２人を思い浮かべ小さく笑うと

「ブラが何か考えてたから、またすぐに何かあるんじゃないかな。」

更に苦笑いを深め返ってきた言葉に

「じゃあ、次は必ず参加したいなー。」

と言う横顔は待ち遠しそうで、トランクスの心に少しだけ嫉妬心が湧いた。

「・・・俺と２人じゃイヤ？」

隣りからした声に

「えっ？」

と、そちらを見ると、拗ねた顔は遠い目で桜の咲く公園の方を見ている。

「そ、そんなことありません！」

「いいよ。俺はたいして面白くもないし・・・。」

むくれた様に言う横顔に

「も、もう！そんなことないです！！そうやって、困らせて楽しむのやめて下さい！」

ムッとした顔を向けられ

「ハハッ！ごめん、ごめん。」

楽しそうに笑うと

「もう！」

と、メディカはじとりとした顔で、こちらを睨んでいた。

そんな、コロコロと表情を変える彼女が面白くて、可愛くて、愛しくて・・・。つい意地悪くなってしまう。

こちらを向く不機嫌な顔に

「そうだ！今から桜を見に行こうか？」

ニッと微笑むと、メディカの顔は次には疑問符を浮かべた、きょとんとした表情へと変わっていた。