「そう！私、メディカお姉ちゃんみたいなお姉さんが欲しかったの！もし、このままお兄ちゃんとお姉ちゃんが結婚してくれたら、私の夢が叶うわ！」

上機嫌なブラの様子に

「えー、いいな、いいな！！私もお姉ちゃんが欲しいわ！」

パンが駄々を捏ねる様に握った両手を上下に振るのを

「フフーン！いいでしょ？そうだわ、パンちゃんは悟天さんに頑張ってもらったら？悟天さんがお嫁さんをもらったら、その人がお姉さんみたいなものじゃない！」

ブラは楽しそうに口角を上げるのだった。

そんな話しで盛り上がっている娘たちの横では、ベジータがひたすら重箱を空にすることに専念していた。

薄ピンクの花びらが落ちては、重箱に収まる料理に彩りを添えるのを、気にもせず口の中へ放り込んでいると

「あれ？ベジータさんは飲まないんですか？」

すでに酔いが回っているらしい悟飯が絡んできた。

「・・・大して強くもない癖に、また飲んでやがるのか。」

苦々しい顔を向けると

「いやー、そうなんですよ！最近飲む機会が増えちゃって。こっちの方も鍛えた方がいいかなーと思いまして。」

あははは。と陽気に笑う姿は、あのセルやブウと戦っていた人物と同一人物とは到底思えない。

そんな悟飯に顔を顰めていると

「あ、そうだ！トランクスがメディカ先生と付き合い始めたらしいですねー。いやぁ、良かったですね！あ、そうだ！このままいけば、ベジータさんもすぐにおじいちゃんですねー。」

ニコニコした顔で言われたその一言に、ベジータの表情が緩んだのは間違いなかった。

（・・・おじいちゃん・・・？）